「決定力は涙が出るほど乏しい」「UAE戦で特に印象に残った選手が...」日韓決戦を前に大岩Jを韓国人記者はどう見る?「羨ましい」と語った両国の違い【U-23アジア杯】

2024年04月21日 ホン・ジェミン

チャンスを作り出す能力はサウジと並んでトップ

UAE戦でスタメンを7人入れ替えた大岩ジャパン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 U-23日本代表は4月19日、U-23アジアカップのグループステージ第2戦で、UAEと対戦し、2-0で勝利を収めた。

 この一戦で、日本は先発7人を入れ替えた。スカッド全員を使うのがもはや日本サッカーのベースになっている印象だ。最近のメジャー大会を見ると、年代を問わず、日本代表は(特にグループステージで)ローテーションを採用している。層が厚いからできるわけで、日本サッカーの人材育成が羨ましさを感じる部分でもある。UAEを破り、2試合から勝点6を獲得。結果も残している。

 そのUAE戦は内容的にもポジティブだった。先発を半分以上入れ替えても、シュート23本、ゴール期待値はxG3.31という攻撃力を見せた。クロスバーを叩いたのが3回、VARでPKと得点が取り消された不運もあった。5-0で勝ってもおかしくない内容だった。チャンスを作り出す能力は今大会ではサウジアラビアと並んでトップだと思う。

 ただ、逆に言えば、決定力は涙が出るほど乏しい。とくに後半、最後の佐藤恵允のシュートミスは衝撃的だった。クロスが驚くほどするほど正確なチームなのに、フィニッシュがあれほど精度を欠くのは理解できない。
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 これまで、日本のA代表はこうしたトーナメントで、いい内容でも、最後の1%が足りなくて敗退するというケースがあった。このU-23日本代表も、そうなれなければいいと思う。グッドプレーヤーはたくさんいるが、最高の選手や真のヒーローがいない点もA代表と重なる。

 FW陣に得点がないところも気掛かりだ。韓国の立場としては、次の日韓戦までは眠っていてほしいというのが本音だが...。

 ベストメンバーを固定しない方針で、目標(優勝)を達成できるどうかはまだ分からない。ローテーションは負担を軽減できる一方で、ベストでないと、90分の中でチームパフォーマンスを100%爆発させるのがなかなか難しい。

 2、3人ぐらいの変化であればいいが、試合ごとに半分以上先発が代わるとパフォーマンスの発揮や維持が簡単ではないと思う。タレント豊富なフランス、イングランド、スペイン、アルゼンチンなどの強豪国でも、ある程度メンバーを固定させて戦っている。
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