今季初黒星にC大阪・香川真司が悔しがったポイントは?「内容で圧倒していたので...」

2024年04月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

自身は62分に登場

名古屋戦では後半途中から出場した香川。スルーパスでチャンスを演出するシーンも。写真:永島裕基

[J1第9節]名古屋 2-1 C大阪/4月21日/豊田スタジアム

 J1の9節では首位のC大阪と名古屋が対戦。C大阪が左SB登里享平らを中心に可変システムでボールを握る一方、それに名古屋が3バックから4バックに切り替えるなどして対応したゲームは、名古屋がセットプレーを生かして2-1で競り勝った。

 前節(8節)に首位に浮上していたC大阪は今季初黒星で、町田に抜かれて2位に転落。対して6戦負けなし(5勝1分)と好調な名古屋は首位と勝点3差の5位に順位を上げた。

 敗戦を悔しそうに語ったのは、4日前のルヴァンカップ・岩手戦(○1-0)で先発として戦列復帰し、名古屋戦ではスコアレスで迎えた62分に投入されたMF香川真司だ。

「2点を入れられた悔しい負け方。内容で圧倒していたので、でもこれがサッカーの一部ですし、監督も言っていましたが、結果がすべてなので。ただ長いリーグを戦ううえではこういう中身をポジティブに受け止める必要がありますし、この負けをネガティブではなくポジティブに切り替えられる内容であったので、いつか負けるし、自分たちにとっては気を引き締めて謙虚にやっていく必要があると思います」

【動画】C大阪の同点弾
 
 65分にCKから先制点を許し、直後に相手のミスを突いて同点に追いついたものの、82分に再びセットプレーから失点。勝ち切るゴールを奪うためには「回数を増やすしかない」と語る香川はこうも続けた。

「ただ、入らない時は入らないし、今日1点取ったあとに、セットプレー2発というのは反省しなくてはいけないし、引き分けで問題なかったわけで、それは良い勉強として、同じことを繰り返せないので、次にポジティブに切り替えたいです」

 自身のコンディションについては「後半のああいうスペースがあるところではより生きてきます」と振り返る。一方で、どうチームにプラスアルファを与えていきたいかと訊けば、こう答えが返ってくる。

「それは個人でもチームでも、さっき話したんですが、それはここで話すことではないし、チームとしてしっかり来週のサッカーで(表現したい)。課題はあるわけで、これがパーフェクトではないので、それをしっかり受け止めて話し合ってやっていきたいです」

 悔しき敗戦をどうチームとして、そして個人として生かしていくか。次節のホームでの横浜戦(4月27日)は注目だ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


【記事】「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、"ファンタジスタが消えた"現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調

次ページ【動画】C大阪の同点弾

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事