【J1】中村の直接FK&マルティノスのカウンター! エースと新戦力が躍動し、横浜がG大阪を撃破

2016年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

GK飯倉のPKストップも、この試合のハイライトに。

中村の直接FKが炸裂。このゴールで同点とした横浜は、後半に新加入のマルティノスが決勝点を挙げてG大阪を下した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 J1・第1ステージ5節のG大阪対横浜が4月2日、市立吹田サッカースタジアムで行なわれ、2-1でアウェーの横浜が勝利した。

 試合は立ち上がりからテンションの高い攻防の連続で、一瞬も気が抜けない展開が続いた。

 ホームのG大阪は19分、宇佐美のクロスをパトリックが落とし、アデミウソンがボレーで沈めて先制。横浜から新加入したブラジル人が、古巣相手に恩返し弾を見舞った。

 一方、横浜はこの失点に気落ちせず。「変に前から奪いに行かずに、前半は耐えようと声をかけた」(中村)と冷静に対応し、反撃のチャンスを待つ。すると迎えた40分。伝家の宝刀が火を噴いた。

「1回目でズッコケたのでちょっと不安でしたが、2回目は気をつけて蹴って入りました(笑)。向こうのペースになっていたので入って良かった」(中村)

 11分のFKで足を滑らせていた中村が、反省を踏まえて左足を振り抜くと、ゴール右上にコントロールされたシュートがGK東口の左手をかすめてネットを揺らした。

 さらに、横浜は70分、鮮やかなカウンターで2点目を見舞う。G大阪のCKをカイケがクリアし、マルティノスが中盤でボールをキープ。これを齋藤がフォローしてドリブルで持ち上がり、最後は併走していたマルティノスが、リターンを受けてGKとの1対1を制した。

 新加入のマルティノスは、デビュー戦でJ初ゴール。「フィジカルは十分ではない状態」(モンバエルツ監督)ながら、大きな仕事をやってのけた。

 アウェーチームは、試合終盤に宇佐美にPKを取られたが、この場面ではGK飯倉が見せ場を作る。キッカーに立った遠藤のシュートコースを読み、完璧な反応でゴールマウスを守った。

 横浜はその後、選手全員が身体を張ってリードを守り抜き、アウェーで勝点3を獲得。伝家の宝刀が火を吹き、新戦力が結果を出す――。まさに会心の勝利で、4位に順位を上げた。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事