町野、大橋の次は俺の番だ! 鈴木章斗が2ゴールで新エースに名乗り「僕たち2トップは今日のようなプレーを続けていくだけ」【湘南】

2024年03月17日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「勝つか引き分けかではまったく違う」

浦和戦で2得点の鈴木章。 (C)SOCCER DIGEST

 湘南ベルマーレは3月17日、J1第4節で浦和レッズと対戦。4-4で引き分けた。

 この一戦で特大のインパクトを残したのが、2ゴールを挙げた鈴木章斗だ。1-1で迎えた32分、田中聡のシュートを相手GKの手前で触り、勝ち越し弾をマーク。さらに46分、ハイプレスでボールを奪うと、ミドルレンジから右足を振り抜き、ネットを揺らした。

 試合後、鈴木章がふたつの得点シーンを振り返った。

「1点目は、聡君がシュートを打つと分かっていて、こぼれ球を詰める意識でポジショニングしていました。思っていた形ではなかったですが、しっかり反応できて良かったです。

 2点目は、奪った瞬間にパスコースを探しましたが、出すところがないと分かった瞬間にシュートを打つ判断に切り替えられた。シュートも良いところに飛んでくれました」
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 湘南では、昨夏に町野修斗(ホルシュタイン・キール)、今季には大橋祐紀(サンフレッチェ広島)のエース格FWがクラブを去り、得点源の不在が不安視されていた。覚醒の兆しを見せる鈴木章は、チームの新たな光となるはずだ。

 20歳のストライカーは次節以降の活躍を誓った。

「個人としては良かったけど、勝つか引き分けかではまったく違う。勝てば、現時点で上位に食い込める可能性もあったはずです。

 ただ、今日のような展開はイレギュラーで、自分たちフォワードが点を取れれば、後ろは守ってくれるという信頼は揺るがない。僕たち2トップは今日のようなプレーを続けていくだけです」

 高卒3年目の点取り屋が町野、大橋に次ぐ新エースとなるか。継続して結果を残せば、パリ五輪へのサプライズ選出も近づくかもしれない。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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