【移籍専門記者】シティ新監督のグアルディオラがギュンドアンとイスコのダブル獲りを要望。逆に中盤で放出されそうなのが…

2016年03月30日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

パスサッカーを実現するには中核となるMFが必須だ。

技巧派MFを求めるシティのグアルディオラ新監督は、フロントにイスコ(左)とギュンドアン(右)の獲得を要望している。(C)Getty Images

 新シーズンからジョゼップ・グアルディオラを新監督に迎えるマンチェスター・シティは、それに合わせてチームの顔触れを大きく刷新しようと目論んでいる。
 
 最大の焦点は中盤だ。自身が志向するパスサッカーを実現するにはテクニカルなプレーヤーを必要とするグアルディオラは、バイエルンにチアゴ・アルカンタラとシャビ・アロンソを呼び寄せたように、ポゼッションの中核を担ってゲームを作れるテクニックと戦術眼を備えたMFを欲しがっている。
 
 そして、その候補としてすでに明確なアイデアを持っている。リストアップされている名前は2人。イスコ(レアル・マドリー)とイルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)だ。早くも水面下でコンタクトが取られており、クラブも選手も満足する形で移籍が成立する道を探る動きが、ここにきて進行している。
 
 野心家のギュンドアンはすでに移籍の意思を固めており、シティは最も有力な移籍先候補だ。マドリーで思うような出場機会を得られずにいるイスコも、年俸とパフォーマンスの両面で新たな舞台を求めている。
 
 この2人に関してはユベントスも興味を持っているが、彼らにシティと張り合うだけの資金力はない。グアルディオラの要望が満たされる可能性は極めて高いと見ていいだろう。
 
 逆に中盤で放出される可能性が最も高いのが、バルセロナ時代にもグアルディオラが退団に追い込んだトゥーレ・ヤヤ。噂される通り中国からメガオファーが届けば、躊躇なく首を縦に振るはずだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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