「無い。何があっても無い」北澤豪がフランスW杯直前の岡田監督からのメンバー落ち宣告を激白!

2024年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「北澤が立つポジションが無くなったから」

フランス大会直前に3選手を外す決断をした岡田氏。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表MFの北澤豪氏が、3月9日に公開された鈴木啓太氏の公式YouTubeチャンネルに出演。フランス・ワールドカップの日本代表メンバーからの落選について語った。
【動画】北澤豪がフランスW杯のメンバー落選を回想
 1998年に行なわれたフランスW杯に挑む日本代表の本大会登録メンバー22人は、直前の合宿に参加した25人から決定。当時の岡田武史監督は、北澤氏のほか、三浦知良と市川大祐の3選手を外した。

 その際、指揮官と外れるメンバーが個人的に話をするため、選手たちは各自の部屋で待機していた。北澤氏に電話かかかってきたものの、だいぶ時間が経っていたため、集合の知らせだと思ったという。

「何となく『あ、俺に来たな』というよりは、決まった後に何人かが集められての報告だと思った。それぐらい遅いタイミングだったから」

 ただ、岡田監督の部屋に入った瞬間、落選を察した。その表情から指揮官の心情が伝わってきたからだ。外される理由を尋ねると、こう返ってきたという。
 
「ワールドカップを戦っていくなかでのシステムと人選でいうと、『北澤が立つポジションが無くなったから』と。『絶対に無いんですか?』と聞いて、『無い。何があっても無い』というような方向で言われたから。『じゃあ分かりました』と言って」

 アジア最終予選では途中から代表に招集され、日本の悲願成就に貢献した自負はあった。「岡田さん、呼んだよね?みたいなのはあった。で、また外すの? 言っちゃ悪いけど、少し救った感じはあった」と当時の心境を素直に明かす。

 落選した理由について、北澤氏自身は、システムが予選で採用した4-4-2から、本大会直前で3-5-2に変更された点を挙げた。

 カズと北澤氏の落選が波紋を呼んだなか、迎えた本大会で、日本はアルゼンチン(0-1)、クロアチア(0-1)、ジャマイカ(1-2)に敗れ、3戦全敗に終わった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】六本木の交差点で絶叫「何考えとんじゃぁ!」。98フランスW杯前夜、柱谷哲二の憤り
 

次ページ【動画】北澤豪がフランスW杯のメンバー落選を回想

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事