「ライバル関係なんてない」決戦直前!クロップがマンCを語る。ペップの凄さは?「まるで何も成し遂げていないかのように…」

2024年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰もシャンパンを開けるべきではない」

現代サッカーを代表する指揮官、クロップ(左)とペップ(右)。今回の対戦が最後の顔合わせとなるかもしれない。(C)Getty Images

 日本代表のキャプテン遠藤航を擁するリバプールは現地時間3月10日、プレミアリーグ第28節で、マンチェスター・シティと本拠地アンフィールドで対戦する。大注目のビッグマッチを前に、ユルゲン・クロップ監督が会見に出席した。

 今節前の時点でリバプールは勝点63で首位、シティは同62で2位。首位攻防戦に相違ないが、まだ10試合以上を残すなかで、クロップ監督はこう言い放った。

「シティの試合はいつもビッグゲームだ。これまでもそうだったし、これからもそうだろう。タイトルレースの決戦? 誰がそんな話を持ち出したのか知らないが、まだ早いと思う。色々な可能性を考えたら、どんな結果であれ、誰もシャンパンを開けるべきではない。信じられないほど強い相手だ。勝ちたい気持ちは隠さないが、どれだけ難しいかは分かっている」

 宿敵という呼称に関しては、「人々がそう呼ぶのは理解できるけど、ライバル関係なんてないよ。お互いに競争心と勝利への執念が強く、本当に良い選手が揃っている、それだけだ。ライバル関係ではない」と断言。そのうえで、シティを世界最高峰のクラブに引き上げたジョゼップ・グアルディオラ監督へのリスペクトを次のように明かした。
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「フットボールへの影響力、彼がキャリアで獲得したトロフィーの数々。でも、タッチラインにいる彼を見ると、まるで何も成し遂げていないかのような振る舞いをするんだ。本当に素晴らしい熱量だ。色々な面で優れている。

 ペップのチームでは長年に渡って、様々なプレーが行なわれてきた。常にポゼッションをベースにしているのは明らかだが、必要であればロングボールも使う。例えば、数年前にエデルソンを迎え入れ、突然20ヤード先で待ち構えるアグエロにボールを放った。手法は実に様々だ。過去の監督をどう評価すればいいのか分からない。でも私が生きてきたなかで、彼は間違いなく傑出した監督だ」

 クロップ監督は今季限りでのリバプール退任を表明しており、もし互いに準々決勝まで勝ち進んでいるFAカップで顔を合わせなければ、今回がひとまずラストバトルとなる。

 13節での前回対戦は1-1で引き分けたなか、アンフィールドで常勝軍団に一泡吹かせられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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