「ほとんど笑ってない」北澤豪が“ドーハの悲劇”後の4年間を回想「人生のなかでも二度と味わえない」

2024年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

予想外の好意的な反応に「自分たちで向き合うしかなかった」

北澤氏が懸命に自己研鑽した4年間を振り返った。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表MFの北澤豪氏が鈴木啓太氏の公式YouTubeチャンネルに出演。"ドーハ後"の充実ぶりを語った。
【動画】北澤豪がドーハ→ジョホールバルの4年を語る
 北澤氏は、日本代表の一員として、1994年アメリカ・ワールドカップの出場を目前で逃したいわゆる"ドーハの悲劇"を経験。W杯初出場の目標は達成できなかったが、周囲からの反応は予想外だったと明かす。

「まだネットの繋がりもないから、もっと批判的になると思っていたけど、みんなが結構良い受け入れをしてくれちゃったから、自分たちで向き合うしかなかった」

 そのなかで、次のW杯を目ざして充実の時を送ったという。   

「4年間、めっちゃ楽しかった。自分への向き合い方はめっちゃ厳しくしたけど、あんな充実した4年間はなかった。人生のなかでも二度と味わえない4年間を過ごした」

 所属していたヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)で、懸命に自身を高めた。
 
「モチベーションを高く、マインドをセットしながら行けた。Jリーグの映像、ほとんど笑っていない。超真剣にやっている。点を取っても笑っていない。『まだまだだ、こんなんじゃ』としか思っていないから。その繰り返し。それが楽しくてしようがなかった」

 このエピソードを聞いた鈴木氏は「しびれるな。この話」と感嘆する。

 自己研鑽の末に迎えた98年のフランスW杯のアジア最終予選、本大会出場を懸けたイランとの第3代表決定戦で、北澤氏は先発出場。途中交代したため、延長戦を3-2で制した試合終了の瞬間はベンチにいたものの、喜びは大きかった。

「4年間頑張ってきて良かったと思った。ピッチにいようがいまいが、やってきて良かったと思った。真剣に向き合って、設計して、ハードル上げてやるのは大事だと」

 そして、「多分、数センチしか進んではいないと思うけど、4年間のタームってこういうものだと実感できた」と振り返った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「経験のなさが大事なところで出た」北澤豪が"ドーハの悲劇"を述懐
 

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