【J2採点&寸評】千葉×群馬|千葉が優位にゲームを進めるもドロー決着。松下を中心とした群馬守備陣が粘りを見せる

2016年03月26日 サッカーダイジェスト編集部

千葉――エース船山が決定機を決められず……。

【警告】千葉=山本(42分) 群馬=松下(32分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】松下裕樹(群馬)

【チーム採点・寸評】
千葉 6
ハーフタイムに「前半はよくボールを動かせている」と関塚監督が語ったように長澤、アランダ、船山を中心にゲームを優位に進めた。しかし、1点が遠かった。

群馬 6
サイドから仕掛ける得意の攻撃はなかなか機能せず、カウンター時もFWにボールが入らないことで、千葉ゴールに迫れなかった。一方守備では、ハイボールにも対応し、カウンターも素早い寄せで潰すなど、全員が最後まで集中を切らさずに千葉の攻撃をシャットアウトした。

【J2 PHOTOハイライト】5節 千葉は勝ち切れず…群馬とスコアレスドロー​

【千葉|採点・寸評】
GK
23 佐藤優也 5.5
8分にトラップミスであわや失点という場面を招く。安定したセービングは見せるも、素早いフィードが味方と合わないシーンもあった。
 
DF
3 近藤直也 6
群馬2トップに追われるなか、冷静にフィードを送った。序盤にはズレがあったパス精度も修正。

5 多々良敦斗 6
持ち前の粘り強い守備だけでなく、タイミングを見たオーバーラップで攻撃に厚みを加えた。26分にはクロスで船山の決定的なシュートを演出。
  
24 イ・ジュヨン 6
群馬のハイプレッシャーにも慌てずにパスをつないだ。14分には舩津の強烈ミドルをブロック。ゴール前で身体を張った。
 
27 阿部翔平 5.5
正確な左足で2トップへ好フィードを供給。特に船山との息はピッタリで、ふたりの関係性で何度もチャンスを作った。終盤にクロスの質が落ちたのは残念。
 
MF 
6 山本真希 6(90+3分 OUT)
アランダと協力して守備の防波堤を築きながら攻撃にも参加。得意のアーリークロスで吉田、船山の頭を狙った。
 
10 長澤和輝 6
カウンターのスイッチ役として存在感を放つ。展開力があり、前後左右へボールを振って攻撃を操った。欲を言えばゴールに直結する仕事が欲しかった。

16 小池純輝 6(73分 OUT)
積極的に縦に仕掛け、攻撃に推進力を生み出した。左の長澤からロングパスをもらいサイドをえぐる形は威力を発揮した。
 
22 アランダ 6
何気なく見えるが、縦パスを前につける能力は秀逸。クロスをジャストミートできないなどシュート精度は課題も、攻守に効いていた。
 
FW 
11 船山貴之 6
この日も攻撃の軸として躍動。味方がボールを持てば、即座に動き出してパスを呼び込む。狙いとするカウンターを機能させた。ただ、66分にこの日一番のチャンスを決められなかったのは悔やまれる。
 
18 吉田眞紀人 5.5(60分OUT)
豊富な運動量で動き回る。マークを分散させる役割は果たした。しかし、FWとしてもっとゴールへ向かうプレーを見せたかった。

交代出場
FW
9 エウトン 6(60分 IN)
交代直後にポストプレーから小池の突破を助けると、66分には船山にプレゼントパスを送る。どちらもゴールに結びつかなったが、勢いはもたらした。

MF
8 井出遥也 6(73分 IN)
80分に船山とのワンツーでゴール右にわずかに外れるシュートを放つ。前への意識は高かった。

DF 
4 北爪健吾 -(90+3分 IN)
終盤に前線へ投入される。勢いよくゴール前へ駆け上がったものの、仕事をするには時間が短すぎた。

監督
関塚 隆 5.5
ロングパス主体の攻撃で序盤から群馬を押し込む。後半はエウトン、井出と攻撃のカードを切る。それでも均衡を破る策は見出せなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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