「『内容が悪くなかった』という言葉でまとめたくない」横浜に劇的な逆転負けした城福監督が語る“2つの敗因”【東京V】

2024年02月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「1番の敗因は…」

試合後、「勝たせられなかった責任は監督にある」と話した城福監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年2月25日に開催された横浜とのホーム開幕戦は残念ながら1-2と劇的な展開で逆転負け。東京Vは山田楓喜のFK弾で先制しながらも終盤に2失点し、勝点をひとつもとれなかった。この結果を受け、城福監督は試合後の会見でまず「勝たせられなかったのは私の責任」とコメントした。

「今持てる力を選手たちは出してくれたと思います。ゲームの内容、シュートの本数、オンターゲットにしても…。今日勝たせられなかった一番の敗因は自分の采配にあります。ふたつ目は決定力ですね。やはり2点目を決めることができなければ、痛い目に遭うと。それを我々は今日の試合で学ばないといけない」

 失点については今ひとつ納得いかない様子で、城福監督は慎重に言葉を選びながら「自分たちから見たら難しい、厳しいジャッジだった。開始直後も含め。そこは正直感じました」と話している。

 この試合、東京Vのパフォーマンスは決して悪くなかった。前半からハイプレスで横浜の自由を奪い、試合終盤までは強固なブロックを築いて相手の攻撃を跳ね返していたからだ。それでも城福監督は悔しさを噛み締める。
 
「多少マリノス対策はしましたが、特別な布陣を敷いたわけではありません。昨年やってきたものをブラッシュアップする中で選手たちが良い準備をして、出せるものを出してくれたかなと。でも、勝点0というのはJ1の厳しさかなと思います。

内容が悪くなくて勝点がとれない状態が続くと、自信喪失につながる。私はそれを経験しているので、『内容が悪くなかった』という言葉でまとめたくない。必ず逆転された原因があるので、そこを突き詰めたいです」

 まずは勝点を早い段階でとる。それが積み上げてきたものへの自信になると、城福監督はそう主張したいのだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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