「失望の成績でも森保監督が留任」“悪夢のアジア杯”後の日・韓・中の違いを韓国メディアが比較。自国には辛辣「途方もない混乱。嵐から抜け出せない」

2024年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きく傷ついたリーダーシップ」

優勝候補の日本(上)と韓国(下)はともに不本意な成績に終わった。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 先のアジアカップで、日本、韓国、中国の東アジア3国は不本意な成績に終わった。優勝候補だった日本と韓国はそれぞれベスト8と4強で敗退。中国は2分け1敗で1ゴールも挙げられず、決勝トーナメントにすら進めなかった。

 大会後、韓国はユルゲン・クリンスマン監督を解任(後任は未定)。中国もアレクサンドル・ヤンコビッチ監督を更迭し、アジア杯でオマーンを率いていたブランコ・イバノビッチを後任に据えている。

 そんななか、韓国メディア『Oh Mynews』は「アジアカップの後、日本は留任、中国は交代、韓国はカオス」と見見出しを打った記事を掲載。3国の現状を比較している。

「悪夢のアジアカップを経験した韓・中・日の東アジア3国が大会以後代表チームの再整備に突入した。 しかし方向性は違う。日本は失望した成績にもかかわらず、自国監督の再任を決定し、中国は外国人監督を入れ替えた。一方、韓国はクリンスマンを更迭したが、依然として議論が続いており、後任者の人選を巡ってまだ確実な方向を定めることができず漂流中だ」
 
 森保ジャパンについては「通算5回目の優勝に失敗した日本は、選手たちの過度な『個人主義』が不振の原因と指摘された。スカッドの大部分がヨーロッパ組で構成された日本は圧倒的な戦力にもかかわらず、大会中選手たちがアジアカップに臨むひたむきさに欠けるという評価が出た」と指摘している。
 
「今大会に参加した日本の欧州組は皆、所属チームで見せるパフォーマンスを再現できなかった。メンバーの中で難しいときにチームを励まし、しっかりとまとめるリーダーシップを見せた選手もいなかった。森保一監督も欧州組が揃う選手たちをきちんと掌握できなかったという評価で、大会直後に更迭という世論が高まった」
 
 同メディアは「しかし、日本サッカー協会は森保監督の再任を決定した。良くないという世論の中でも再任した理由はやはりカタール・ワールドカップで見せた成果のためと推定される。またアジアカップ直前まで、日本はAマッチで10連勝を飾っていた。森保監督は一応その地位を守ったが、アジアカップで大きく傷ついたリーダーシップと選手団の信頼をどのように復元するかが宿題として残った」と続けている。
 

次ページ「中国と日本に比べて混乱した状況が長い」

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