「ほっとしている気持ちが強い」京都MF安齋悠人、J1デビュー戦で値千金の同点弾! 漂うブレイクの予感

2024年02月25日 平龍生(サッカーダイジェスト編集部)

「A代表はやっぱり目標」

デビュー戦でチームを敗戦から救うゴールを決めた安齋。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第1節]柏レイソル 1-1 京都サンガF.C./2月25日/三協フロンテア柏スタジアム
 
 京都サンガF.C.は2月25日、J1開幕節で柏レイソルと対戦した。

 スコアレスで迎えた77分、柏のマテウス・サヴィオに先制点を許す。1点ビハインドのまま後半アディショナルタイムとなり、敗戦濃厚となった90+4分、同点弾が生まれる。

 決めたのは、尚志高卒のルーキー安齋悠人だ。89分に投入されると、得意のドリブルでチャンスメイク。そして、自身のファールで得たFKのこぼれ球を右足で蹴りこみ、チームを敗戦から救った。

 試合後、プロ初ゴールをマークした安齋は次のように振り返った。

「(交代出場後は)チームを救えるようにプレーしようと心がけていた。メンバーに選ばれた時からゴールというのはイメージしていたので、決められてほっとしている気持ちが強い。日頃からこぼれ球は意識していて、ブロックが2枚いたけど決めてやろうという思いで打った」
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 安齋を投入後、曺貴裁監督の身振り手振りが一層強くなったように感じた。その意図は、ボールを左サイドの安齋に預けろというものだった。

 曺監督は「練習参加から能力はあるなと感じていた。彼の良いところは大人の集団に入っても物怖じしないところ。何回取られても仕掛けていって、教えても身につかないような部分を持っている」と評価する。

「どの選手も思っていると思うけど、A代表に入っていくことはやっぱり目標。同世代がトレーニングパートナーとしてアジアカップに帯同していて、良い刺激を受けたと言っていた。A代表というものをより一層強く意識してやっていきたい」と、安齋は力強く語る。

 シーズンはまだ始まったばかりだが、高卒1年目のドリブラーに期待せずにはいられない。「強くなってプロの舞台で頑張る」。高校選手権で敗退後のこの言葉通り、逞しさが増した印象だ。ブレイクを果たせるか。さらなる活躍が今から楽しみだ。

取材・文●平龍生(サッカーダイジェスト編集部)

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