【J2採点&寸評】C大阪が4戦連続の「ウノゼロ」。躍進の讃岐は前線の爆発で2位浮上!

2016年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

山形×C大阪――最高評価は決勝点をアシストしたソウザの「7.5」

【警告】山形=山田(28分)、栗山(81分)、松岡(85分)、アルセウ(88分) C大阪=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ソウザ(C大阪)

【チーム採点・寸評】
山形 6
 C大阪相手に守備で引かずに立ち向かい、高い位置でボールを奪うサッカーを90分間展開するも敗戦。気迫のこもった好ゲームを演出したが失点時の対応が悔やまれた。中盤の圧力やバイタルからサイドまでの攻撃の質では引けを取っていないが、肝心のボックス内で阻まれることが多かった。
 
C大阪 6.5
攻撃陣がフィットしきれていないのか、ミスからプレスの網にかかる回数も多かったが、堅い守備がチームを支え、3連勝の勢いで勝利をもぎ取る。シーズン開幕前の予想を良い意味で覆す「ウノゼロ」ゲームを演じ続けている。
 
【J2 PHOTOハイライト】4節 山形 0-1 C大阪
 
【山形|採点・寸評】
GK
1 山岸範宏 6
セーフティなプレーもあったが、試合を落ち着かせてゆっくり進めた。86分のFKも落ち着いて対応。
 
DF
4 宇佐美宏和 6
ブルーノ・メネゲウや柿谷などに集中した対応を見せる。1対1の突破はほとんど許さなかった。失点シーンの弱いクリアが悔やまれる。
 
3 渡辺広大 6
最終ラインは少し低めながら、前線に入るボールに冷静かつ力強く対応。ただ、失点の場面では田代を捕まえきれなかった。
 
13 石川竜也 6
カットからオーバーラップしてチャンスメイクするなど好調なプレーを見せたが、前半で無念の負傷交代。

MF
6 山田拓巳 6.5
タイミングを見たオーバーラップでサイドハーフの裏を突いて高めのポジションを取る。後半にディエゴの決定機を演出。
 
5 アルセウ 6.5
前半にパスのズレが目立ったものの後半に修正。中盤でフィジカルの強さを見せて守備を引き締めた。
 
16 佐藤優平 6
縦に良いパス出したり川西と時間を作ったりリズムが良い。後半負傷交代が惜しまれた。
 
24 荒堀謙次 6.5
左サイドの攻撃の起点となり、クロスや突破で左から崩しきった。クロスの質も高く今後の期待をもたせた。
 
18 川西翔太 6
ボランチと最終ラインのギャップでボールを受けて中央で組み立てに参加。前を向いた時のアタックでもう少し仕事をしたい。
 
11 ディエゴ 6.5
前半はミスから奪われてカウンターを受けたが、後半は攻撃の中心に。53分のチャンスを決めてヒーローになりたかった。
 
FW
33 大黒将志 6
山下、茂庭のCBに挟まれながらもボールを収めていた。チェイシングを含めチームにフィットしたが、厳しいマークにシュートは0に終わる。
 
交代出場
DF
15 栗山直樹 5
石川のピンチヒッターで前半途中から出場。しかし何度も裏を取られてピンチを招くことが多かった。
 
MF
7 松岡亮輔 5.5
15年7月以来の公式戦復帰。守備でバランス取れたがソウザに対する対応から失点につながった。
 
FW
8 林 陵平 -
勝負を決める役割で投入されるも、チャンスにつながる効果的なボールは入って来なかった。
 
監督
石﨑信弘 5.5
ファイトする姿勢を持たせて、首位チーム相手にも渡り合えたが、石川と佐藤の怪我が響き、肝心の勝点3を奪うにはゴールが遠かった。

【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
53分のクロスに飛び出した判断は微妙だったが、それ以外はDF陣と連係して完封に貢献した。
 
DF
3 茂庭照幸 6.5
山下と連係を取って大黒を厳しくマーク。クロス対応で危ない場面もあったが、身体を張って完封した。
 
14 丸橋祐介 6.5
ウイングバックにもしっかりと寄せて対応。39分にはドリブル突破から決定機を作った。
 
15 松田 陸 6
ドリブルよりも裏を取る動きで抜け出してチャンスメイク。一方で荒堀への対応には苦心した。
 
23 山下達也 6.5
大黒への対応や裏へのカバーリングなど守備の安定に大きく貢献。ゴール前でも力強さを見せた。
 
MF
6 ソウザ 7.5
視野の広さと精度の高いパスでチャンスメイク。足もとの巧みさでも魅せ、キックフェイントで山形DF陣を揺さぶり、決勝点のアシストもした。
 
10 ブルーノ・メネゲウ 5.5
前を向けば良さが出るが、厳しい寄せに苦しみその回数は少なかった。38分の左クロスに飛び込んだビッグチャンスで決めれば仕事はできたが。 
 
24 山村和也 6.5
守備では読みが良く、カットから攻撃につなげることも多かった。柿谷、ソウザと連係して中盤を組み立てた。シュートチャンスも多かった。
 
FW
8 柿谷曜一朗 5.5
ビルドアップの仕事はしたが、肝心のゴール前では沈黙。唯一の見せ場となった51分の決定機もミートしきれず枠外へ。
 
9 杉本健勇 5
判断が曖昧でボールをつなぎ切れずシュート0。チャンスを生み出せず大きな見せ場も無く、静かなまま途中交代。
 
11 リカルド・サントス 5.5
コンディションが上がりきっていないのか前半はほぼ沈黙。64分にシュートチャンスがあったが、モノにできなかった。
 
交代出場
MF
7 関口訓充 6
左サイドから崩す役割を託される。スピードや守備面で貢献したものの、攻撃での良さは出なかった。
 
FW
29 澤上竜二 5.5
右サイドに入り運動量も多かった。ただボールを収めきれず攻撃面での圧力は薄かった。
 
FW
19 田代有三 7
短い時間のなかでシュートチャンスも少なかったが、すべての力を決勝点に集約。狭い空間の中で正確なトラップから落ち着いたシュートまで完璧なプレーを見せた。
 
監督
大熊 清 6.5
前線のコンディションやコンビネーションがいまいちだったが、タレント力に頼らないチーム作りで守備が安定。4試合連続の「1-0」で4連勝を飾り暫定首位に。

取材・文:嶋 守生(フリーライター)
 

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