5試合で8失点。アジア杯のGK鈴木彩艶をどう見た? かつての“正守護神”川島永嗣の見解は――「決定的な仕事をするために突き詰めていくのは大切」

2024年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「キリキリ感は今しか感じられない」

アジアカップで全試合フル出場した鈴木。写真:サッカーダイジェスト(現地特派)

 先のアジアカップで、史上最強と謳われた日本代表はベスト8敗退に終わった。

 課題のひとつが5試合でまさかの8失点を喫した守備で、もちろんGKだけのせいではないが、安定感を欠くシーンもあった守護神の鈴木彩艶(シント=トロイデン)には厳しい批判の声が寄せられた。なかには、許されない人種差別的な誹謗中傷も含まれ、小さくない問題となった。

 21歳にしてゴールマウス任された後輩の姿を、かつての正守護神はどう見ていたのか。2月21日に放送されたテレビ朝日系列の「報道ステーション」で、元日本代表DF内田篤人氏からインタビューを受けたジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣は「今回は彩艶が出てましたけど、ヨーロッパで頑張ってますし、彼21? 若いじゃないですか。どうですか?」と質問を受けると、こう回答している。

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「やっぱり、結果にどれだけ執着できるか。ストライカーだったら点を取る。キーパーだったら点を決めさせないとか。そういう決定的な仕事をするために、どういうプレーをしたらいいかを突き詰めていくことは大切だと思う」

 そのうえで、「結果、アジアカップ勝てなかったのは残念ですけど、選手の時に感じられるプレッシャーとか、細かいキリキリ感は今しか感じられないから。その経験というか空気感とか自体がすごく特別なこと」と続けている。

 この言葉に内田氏も共感。「そうなのよ。すごいことをさせてもらっているので、本当にサッカーを楽しんでほしい。いまのA代表の選手も」とエールを送った。

 ワールドカップに4回出場した40歳の言葉には重みがある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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