「なんか感覚が出ましたね(笑)」スパルタ斉藤光毅が魅せた“3人ぶち抜き突破”に地元ファンも熱狂!「0-2からでも4点取れる」【現地発】

2024年02月18日 中田徹

「あれは俺のアシストじゃなかったですね」とポツリ

鮮やかな2アシストでスパルタの大逆転劇に貢献した斉藤(右)。僚友の三戸(左)と喜びを分かち合う。(C)Getty Images

 斉藤光毅が2月17日のロッテルダム・ダービー、スパルタ対エクセルシオール(2−2)でファンを魅了するプレーをいくつも披露した。なかでも31分のビッグプレーは、トビアス・ラウリッツェンのゴールをプレアシストする内容の濃いものだった。
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 斉藤の蹴ったCKがDFに弾かれて、再び彼のところに戻ってきた。この浮き球をマーカーに身体を上手く預けてキープし、ヘッドで小さくボールを突いてからターンして、敵2人の間にボールを浮かして抜き去りペナルティエリア内に侵入。続く3人目のマーカーを股抜きで交わした斉藤が鋭角のパスを入れる。これをCBバルト・フリンズ主将がダイレクトでシュートし、ゴール目前でラウリッツェンが触って、スパルタが2−2に追いついた。

 ラウリッツェンが触れなければ、フリンズのゴールになっただけに、試合後の斉藤は「あれは俺のアシストじゃなかったですね」と少し不服そう。

――アシストは付かなくとも、人々の記憶に残る素晴らしいプレーでした。

「なんか感覚が出ましたね(笑)。良かったです。自分の蹴ったCKはニアで引っかかってしまいダメだったんですけれど、その後競り勝って、自分のいい形に持っていくことができました。本当はシュートコースが見えたんで、思い切って強いシュートを撃とうと思ったんですよ。でも、バルト(フリンズ)が見えたんでパスを出したんですが、トビ(ラウリッツェン)が当てた...。アシストじゃなかったのは悔しいですが、チームに貢献できて良かったです。ああいうプレーを増やしていきたい」
 
 この試合、16分を終えた時点でスパルタは2点のビハインドを負ってしまう。最近4試合は1分け3敗。この間、得点わずか1ということもあり、0−2にされるとスパルタサポーターから不満のチャントが起こった。斉藤も失点が続くと、一瞬「やばい。チーム、終わるな」と思ったという。

「だけど、そう思ったのは2点取られた、その時だけ。そこから盛り返して1点差にして、2点目で同点に追いついて、4−2にして勝った。0−2から4点取る力をスパルタは持っている。そのことを信じてました」

 75分に生まれたラウリッツェンの勝ち越し弾は、斉藤の蹴った左CKをバックヘッドで合わせたもの。

「あんまり良いボールじゃなかったですけど、トビがそこにいてくれたんでラッキーでしたね」

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