アジアカップで64年ぶりの戴冠を狙う韓国代表は、ラウンド16のサウジアラビア戦、ベスト８のオーストラリア戦と、いずれも敗色濃厚の状態から追いつき、PK戦と延長戦で撃破。準決勝では、グループステージの第２節で対戦して２－２のドローだったヨルダンと相まみえる。

　驚異的な粘り強さで勢いに乗っているかと思いきや、母国の記者は悲観的だ。サッカー専門誌『Four Four Two』で編集長も務めた経験もあるホン・ジェミン記者はこう嘆く。

「オーストラリア戦もめちゃくちゃでした。タレントを抱えながら、コンビネーションはほとんどなく、個の力に頼っているのみです。（ユルゲン・）クリンスマン監督も戦術的に何かを好転させたということはない。ただ、選手からは慕われています」

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　同記者は、「ヨルダンに負けるかもしれない。点はなかなか取れないと思います。またPK戦になる可能性も高いですよ」と厳しい言葉を続けた。

　韓国は現地６日にヨルダンとのセミファイナルに挑む。受ける立場となるなか、順当に決勝に進めるか。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）

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