まさかの同点劇からの逆転負け。さすがに歴戦の指揮官もショックを隠せなかった。現地２月２日、オーストラリア代表はアジアカップ2023の準々決勝で韓国と対戦。１－２で敗れ去り、９年ぶり２度目のアジアカップ制覇は果たせなかった。
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　攻守両面でゲームプランをツボにはめて、42分には待望の先制点を奪う。後半も効果的な速攻やリスタートで好機を掴んだが、なかなか追加点を決め切れない。すると韓国の猛攻に晒される窮地に立たされ、終盤は防戦一方に。そして90＋６分にソン・フンミンの仕掛けからＰＫを献上し、これをファン・ヒチャンに決められて１－１。さらに延長に入っての104分にはソン・フンミンに華麗な直接ＦＫを蹴り込まれて逆転を許した。その後にオニールが一発退場となり、試合の趨勢が定まったのだ。

　試合後、記者会見に臨んだグラハム・アーノルド監督は「我々は90分間を通して上々のプレーを続けていたが、最後の最後のＰＫ１本ですべてが消え去ってしまった」とコメント。そのうえで「素晴らしい大会で素晴らしい経験を積むことができた。開催国であるカタールに感謝したいし、選手たちにもありがとうと言いたい」と続けた。
 

　褒め称えたのは、対戦相手である韓国の選手たちだ。「とにかく韓国にはハイレベルな選手が揃っていた。結局は彼らが試合を決めたんだ。バイエルン（キム・ミンジェ）、トッテナム（ソン・フンミン）、ウォルバーハンプトン（ファン・ヒチャン）でプレーする選手たちである」と評し、「彼らは欧州のテンポが速いサッカーに慣れている。個の能力は凄まじかった」と感服した。

　一方で、「韓国がカウンターアタック頼みだったのは確かで、我々はうまく対応していた」と話し、「せっかく先制して優位に試合を進め、追加点を奪うチャンスも何度もあったが、それを活かせなかった。最終的に大きな代償を払うことになったのだ」と悔やんだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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