マリノス新監督キューウェルはどんなキャラクター? 宮崎キャンプで水沼宏太らに直撃「笑う時はすごい笑う」「あれだけ偉大な選手が…」

2024年01月28日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「求めることができれば、もっともっと面白いサッカーになる」

今季から横浜F・マリノスを率いるキューウェル監督。写真:滝川敏之

 2年ぶりのJ1優勝を目ざす横浜F・マリノスは1月28日、キャンプ地の宮崎県でJ2の大分トリニータと練習試合を実施。ネット裏をびっしり埋め尽くすほど多くのファンが見守る前で、30分×4本での戦いを4-3(2-0/1-3/1-0/0-0)で制した。

 注目のハリー・キューウェル新監督は、精力的に指示を送り、コーチと共に新たな風を吹き込んでいる様子が窺えた。

 元オーストラリア代表の指揮官は、選手たちにはどう映っているのか。3本目と4本目に出場した植中朝日に印象を尋ねると、「特にまだ(キャラクターを)掴んではないですけど」と前置きしたうえで、こう明かしてくれた。

「すごい芯がある監督で、『こうしてくれ』っていう約束がしっかりしているので、自分たちもその約束事をやりやすい。監督が求めることができるようになれば、もっともっと面白いサッカーになるんじゃないかなと思っています」
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 また、1本目と2本目にプレーした水沼宏太にも直撃。やはり、きめ細かさが特長に挙がった。

「笑う時はすごい笑いますけど、ピッチの中ではやっぱりプロフェッショナルというか、厳しい表情が今のところ多いです。でも非常に丁寧に、細かく指導してくれるので、みんなすごく助かっていると思いますし、それが本当に良かった部分としてこの試合に繋がりました。また継続してやっていけたらいいなと思います」

 水沼はまた、かつて日本を苦しめたオーストラリア代表のレジェンドとしても、キューウェル監督を語った。

「現役時代をすごい見ていた立場なので。あれだけ偉大な選手が監督になって直接指導してくれるっていう。学ぶべきところが多くありますし、同じ仲間になれたことをすごく嬉しく思っています」

 同胞のケヴィン・マスカットから、バトンを引き継いだキューウェル監督は就任会見で、「まずは選手たちと『何をしなければいけないか』を深めていくことが大事。この(チームの)サッカーは攻撃的で、ボール保持とポジション、失った後のリアクションなどの部分で強度の高いサッカーを続けている。そこは変わらないが、ほんの少しプラスアルファで何か加えられると思う」と意欲を示した。約束事を徹底するなかで、理解度は確実に高まっているはずだ。

 まずはJ1開幕前の2月14日にアジアチャンピオンズリーグのラウンド16を戦う新生マリノス。公式戦の初陣を勝利で飾り、やや強面な指揮官のとびきりの笑顔は見られるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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