なぜ久保建英はボールロストが多かったのか。口にしたカタール特有の“悩み”「見ていてわかりづらいと思うんですけど...」【アジア杯】

2024年01月26日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「もう少し球離れを早くすればよかったかな」

インドネシア戦では82分までプレーした久保。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

[アジアカップ グループステージ第3節]日本 3-1 インドネシア/1月24日/アルトゥマーマ・スタジアム

 森保ジャパンが3-1で快勝したインドネシア戦、右のインサイドハーフの位置でプレーした久保建英は、上下左右に動いてボールを引き出し、神出鬼没な動きで攻撃のタクトを振るった。

 ただ、レアル・ソシエダで別格の輝き放っているレフティにしてはボールロストが多かったのも事実だ。本人は試合後、こう反省を口にしている。

「ボールが詰まったりとか、見ていてわかりづらいと思うんですけど、相手のプレッシャーとか関係なく、芝生のところでひとりでボールがうまく持てないところがあったので、もう少し球離れを早くすればよかったかなと。自分的にはもっとボールに触ってという展開だったのでしようがなかったかなと思いますけど、あの芝だったらもうちょっと球離れを早くしてもよかったかなと」

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 その芝を「納豆のよう」と表現したレフティは、「(カタール全体で)芝はよくないと思います。普段使ってないのでしようがないところもあると思いますけど」と口にした。

 そんな状況でも、パスに関しては試合中に"修正"をしていたという。

「芝の状態がよくなかったので、ゴロのパスが思ったようにいかないところがあって。相手に取られたりとか。空中だったら芝の抵抗がないので、途中からできるだけラストパス出せるときは、上げて出そうと」

 中村敬斗がポストに当てた35分のシーンでは、ワンツーで毎熊晟矢に浮き玉のパスを供給し、ビッグチャンスを作り出した。

「次は球離れを早くして」

 対策はもう頭に描いている。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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