大卒ルーキーMF山内日向汰が三笘薫から受けたアドバイス。こだわった川崎でのプレーで目指すブレイクへの道

2024年01月20日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大学では他クラブからのオファーがあったが

意気込みを語った大卒リーキーの山内。熱い決意を口にした。写真:滝川敏之

 1月20日にリーグの覇権奪回を目指す川崎が、新体制会見を行なった。

「ただいま!!」

 サポーターにそう呼びかけたのはアカデミー出身で桐蔭横浜大を経てトップチームに戻ってきたMF山内日向汰だ。

 技術力に定評のあったタレントだが、自らの力を考えれば、高卒時点でプロは現実的な目標に据えられなかったと振り返る。そこで大学ではフィジカルや走力を強化。低酸素ルームを活用しながら様々な人のアドバイスに耳を傾け「(走力が)伸びた分、技術もより発揮できるようなった」と満を持してのプロ挑戦となる。

 大学時代には川崎のスカウトの向島建氏も明かしたように"赤いチームから"のオファーが舞い込んだという。ただ、向島氏、アカデミーの同期でひと足先にプロになっていた宮城天らに相談しながら、なんの確約もなかったが、「フロンターレで活躍しなくては意味がないかなと思った」と古巣からのオファーを待った。

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 昨夏には川崎アカデミーから大学を経由してトップに戻るという、同じ経歴を持つ三笘薫から、アドバイスももらった。三笘はプロ1年目からブレイクし、キャリアアップを果たしている。

「『遠慮するな』と言われたので、1年目から遠慮せずに試合にたくさん絡んで、チームの主力となれるように戦いたいです。そのなかで(2024年夏の)パリ・オリンピックもありますが、シーズン序盤で試合に絡まないと厳しくなるはずなので、そういう部分も視野に入れながら戦いたいです」

 川崎の中盤と言えば実力者揃いだ。もっとも強い決意を口にする。

「自分のポジションには、強烈な凄い選手たちがいますが、それを覚悟のうえでフロンターレに来ているので、そういう選手たちからしっかりポジションを奪えるようにやっていきたいです」

 4-3-3のシステムにおいて、本音を言えば希望するのはインサイドハーフでのプレーだが、アンカーを含めどのポジションでもチームのために戦いたいと話す。

 即戦力ルーキーへ、三笘ら先輩の背中を負うような活躍に期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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