本気で「ワールドカップに出たい」藤枝から千葉へ加入の技巧派、横山暁之が示す壮大な夢

2024年01月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

千葉でさらにブレイクできるか

新体制会見後に想いを語ってくれた横山。千葉での背番号は16となった。写真:永島裕基

 1月13日、小林慶行監督体制2年目で悲願のJ1復帰を目指す千葉が、新体制会見を行なった。

 オフにチームを支えてきた10番の見木友哉が東京Vへ移籍したなか、新戦力のひとりとして注目されるのが、昨季、藤枝の10番として躍進の原動力になった26歳の横山暁之である。

 技巧派らしく信条とするのは「ワクワクするプレー」だ。その背景を聞けば、返ってくるのは熱い想いである。

「自分がなんでサッカーをやっているかというと楽しいからやっているし、好きだからやっているので、小さい子どもたちに対しては『あの選手みたいになりたい』というプレーを見せていきたいです。

 大人の方に対しては、スタジアムにサッカーを観に来たなかで、興奮、熱狂して欲しいと言いますか、日常を忘れて90分間、夢中になってほしいという想いがあります。単純に観ていて『うわ、すごいな!!』『そんなのできるんだ』というプレーをやることが、自分のチームのなかでの役割、他の選手にない部分だと思います」

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 そんな魅力的な横山は東京Vのアカデミーを経て、2010年に北陸大から当時J3に所属していた藤枝に入団。中心選手として成長していくなか、ある大きな夢を掲げた。

「ワールドカップに出たいです。2026年、そのために逆算していきたいです」

 そのためのひとつのステップアップが今回の千葉への移籍だった。

「可能性は限りなく低い」

 本人だって現実は分かっている。それでも目標を明確に口にするその姿勢を称賛したい。

「J3時代からその想いは抱えていて、サッカー選手である以上目指さなくてはいけない、目指すべきだと思っています。そこを本気で目指せるかどうかが、(今季の)パフォーマンスに関わってくる。

 可能性は限りなく低いと思いますが、そうやってリスクを背負ってチャレンジしていくのが、自分のポリシーと言いますか、テーマになってくるので、賭けのような1年1年ですが、今年のパフォーマンスが悪かったら、その夢を諦めないといけないかもしれないですし、それくらいの野心、覚悟を持って挑みたいです」

 夢に少しでも近づけるように日本代表の試合、そしてどういう選手が求められるのか、森保一監督のインタビューもしっかりチェックしているという。

 ちなみに藤枝では、かつて千葉にも所属した同じく技巧派の谷澤達也に背中を押されてきた。

「僕が藤枝で出られない時に、すごく気にかけてくれて声をかけてくれた。自分の実力を一番早く認めてくれて面倒をみてくれた先輩なので、ヤザさんに成長していく姿は感じてもらいたいです」

 恩人に良き報告もできるよう、横山は最も得意なトップ下で、さらなるブレイクを目指している。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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