G大阪からの移籍の背景。山本悠樹が新天地の川崎で求めるモノ

2024年01月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

三笘、旗手ら同年代の活躍を刺激に

初練習後、記者陣に囲まれた山本。川崎での活躍を誓った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 1月12日に始動した川崎で、新戦力のひとりとして注目されるのが、G大阪から加入したMF山本悠樹である。

 関西学院大から入団して4年目のG大阪ではボランチやアンカー、インサイドハーフなどで持ち前の配球力を生かしながら、チームをコントロール。評価を高めてきた。そのなかで舞い込んだ川崎からのオファーには、やはり悩んだという。

「自分が今まで築いてきた部分もありますし、ガンバ大阪に育てていただいたという想いもあったので、なかなか難しい決断でもありました。ただ、いろんな人の意見を聞きながら、より自分が成長できるほうを、短いプロキャリアを考えながら決めました」

 背景には三笘薫、旗手怜央ら大学時代にライバルとして鎬を削った同年代の選手たちの存在もあった。

「怜央や薫らユニバーシアードで一緒にやったメンバーが多くいて、そういう人たちが海外で主力として活躍している現実がある。そこに近づくではないですが、同じレベルにいきたいと選手として感じています」

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 新天地の川崎には何やら縁もあった。プロ1年目、G大阪の一員として川崎と優勝を争い、等々力での直接対決に0-5で敗れ、目の前でシャーレを掲げられる悔しさを経験した。

「あの時、タイトルを獲る難しさを知った」と話し、その意味で川崎での目標は自身初のタイトル獲得と、その際にチームの中心にいることだ。

 川崎と言えば技巧派が多いが、「僕にはない能力を持った選手がいるので、そういう選手たちを上手く生かせるようなプレーが出てくれば、やっていても楽しいかなと思います」とも語る。

 新たに師事する鬼木達監督の印象を聞けば、こんな答えも返ってきた。

「監督としては熱いものを持っており、技術以外のところも徹底されている印象が強いです。そういう部分は成長していくうえで必要だと感じてきたので、学べるところがたくさんあるはずです」

 彼が新たな中盤のキーマンになれば、川崎はより面白くなりそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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