『違反』はスマホ充電忘れによる1度きり
2023年に浦和でコーチを務めたジャナス氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
浦和レッズの元コーチ、ラファル・ジャナス氏が母国ポーランドのメディア『Przeglad Sportowy』のインタビューに対応。日本でのエピソードを次々に披露した。
現在46歳のジャナス氏は、同胞のマチェイ・スコルジャ監督と共に昨年に浦和へ赴き、アジア・チャンピオンズリーグ制覇を経験。ただ、スコルジャ監督の退任に伴い、同年限りでJリーグを離れ、今年から再びポーランドの名門レフ・ポズナンに身を置いている。
わずか1年の日本滞在だったが、年間60試合という濃密なシーズンを過ごしたなか、あらゆる面で母国との違いを明確に感じたようだ。
日々の激務に関しては、「最高レベルで働く特性があり、細部まできっちりしていなければならず、何時間も献身的に働く必要がある。だけど、この1年は私にとって比類なき年で、素晴らしい時間だった。いつも笑顔で思い出すだろう」と前向きに振り返った。
「毎朝、出勤すると、多くのスタッフとのミーティングに出席した。そのような会議では、かなり細部まで話し合ったよ。日本では全ての問題を最後まで解決しなければならないんだ。オンラインでも連絡を取り合っていたんだけど、毎日何通もメッセージが届いた。全てを読むのは不可能な時もあったね」
「選手たちの働き方もヨーロッパとは違う?」との問いには、「ヨーロッパなどでは、スター選手が特別な条件でチームにいるのが普通だが、日本はそうじゃない」と断言。日本代表74キャップを誇り、フランスの強豪マルセイユで長年活躍した酒井宏樹を例に出し、いかに平等な関係にあるかを伝えた。
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現在46歳のジャナス氏は、同胞のマチェイ・スコルジャ監督と共に昨年に浦和へ赴き、アジア・チャンピオンズリーグ制覇を経験。ただ、スコルジャ監督の退任に伴い、同年限りでJリーグを離れ、今年から再びポーランドの名門レフ・ポズナンに身を置いている。
わずか1年の日本滞在だったが、年間60試合という濃密なシーズンを過ごしたなか、あらゆる面で母国との違いを明確に感じたようだ。
日々の激務に関しては、「最高レベルで働く特性があり、細部まできっちりしていなければならず、何時間も献身的に働く必要がある。だけど、この1年は私にとって比類なき年で、素晴らしい時間だった。いつも笑顔で思い出すだろう」と前向きに振り返った。
「毎朝、出勤すると、多くのスタッフとのミーティングに出席した。そのような会議では、かなり細部まで話し合ったよ。日本では全ての問題を最後まで解決しなければならないんだ。オンラインでも連絡を取り合っていたんだけど、毎日何通もメッセージが届いた。全てを読むのは不可能な時もあったね」
「選手たちの働き方もヨーロッパとは違う?」との問いには、「ヨーロッパなどでは、スター選手が特別な条件でチームにいるのが普通だが、日本はそうじゃない」と断言。日本代表74キャップを誇り、フランスの強豪マルセイユで長年活躍した酒井宏樹を例に出し、いかに平等な関係にあるかを伝えた。
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「誰もが仕事に燃え、監督の期待に応える。サボろうなんて誰も思わない。選手たちはより上手くなりたい、ヨーロッパの良いクラブに行きたいというモチベーションを持っている。全ての練習でその献身ぶりを見られる。それは驚異的で、ポーランドでは見たことがない。
サカイも他の日本人選手と同じように謙虚だった。他の文化圏では考えられないが、日本では誰も自分が優れているとか、お金を持っているなどと示さない。マチェイは彼をキャプテンにしたんだ。フランス語と英語でも話せるしね。外国語を話せる日本人選手はあまりいないから、普通は通訳を介さなければいけないんだ。彼はとてもクールな人間で、優れたサッカー選手だ」
ジャナス氏はまた、印象的な出来事として浦和幹部の行動を挙げた。
「幹部が荷物の積み込みを手伝う姿を見た時は驚いたよ。誰も自分の立場やエゴに縛られず、ただ目の前の作業に取り組んでいた。それに駐車場は2つあり、1つはクラブの建物のそば、1つは道路を挟んだ向かい側にあったんだけど、遠いところに駐車していたんだ。
あと、練習後の昼食は選手とスタッフだけに提供され、経営陣は一緒に食事をしなかった。なぜかと尋ねると、あるディレクターは『最も重要なのはチームで、我々の仕事は君たちを助けることだけだ』と答えたんだ」
文化や言語の問題に苦しめられた部分はあったものの、ポーランド人コーチは多くの感銘を受けたようだ。ちなみに選手にまつわるエピソードでは「ある時、練習に遅刻した選手がいた。『携帯電話の充電を忘れて、アラームが鳴らなかったので寝坊した』と本人は説明していた。1年間で経験した『違反』はこれだけだった」と語っている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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「幹部が荷物の積み込みを手伝う姿を見た時は驚いたよ。誰も自分の立場やエゴに縛られず、ただ目の前の作業に取り組んでいた。それに駐車場は2つあり、1つはクラブの建物のそば、1つは道路を挟んだ向かい側にあったんだけど、遠いところに駐車していたんだ。
あと、練習後の昼食は選手とスタッフだけに提供され、経営陣は一緒に食事をしなかった。なぜかと尋ねると、あるディレクターは『最も重要なのはチームで、我々の仕事は君たちを助けることだけだ』と答えたんだ」
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