「抜けたくないとかは思っていない」「問題はありますけど」リバプール離脱の遠藤航、アジアカップ集中を強調!「しっかりマカリステルとバトンタッチしてきた」【現地発】

2024年01月07日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「今はもう代表に集中している」

アジアカップへの思いを語った遠藤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 リバプールの遠藤航にとって、12月はいわば転機となった。

 本人も認めていたようにシーズン序盤はプレミアリーグへの適応に苦しみ、リーグ戦ではなかなか先発の出番が得られなかった。それでも、アレクシス・マカリステルの負傷をきっかけに継続して先発で起用されると、ハイパフォーマンスを披露。ユルゲン・クロップ監督やチームメイトの信頼を勝ち取り、地元メディアやサポーターからはアジアカップでの離脱に嘆き節が聞かれるほど重要な存在となった。

 そんななか、チームメイトを離れることになった日本代表MFは、英国メディアの取材に対し、「もちろんここに残りたい」と話しつつも、こう思いの丈を語っていた。

「でも、僕はキャプテンだから、代表選手として戦うことも重要だ。アジアカップでは良い結果を残したい。でも、それはカタールにとどまる期間が長くなることを意味しているのも分かっている。だけど、マカリステルが戻り、リバプールは僕とモハメド・サラー不在でもうまくやれると信じているよ」

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 一部ではこの「残りたい」という部分がクローズアップされたなか、アジアカップが開催されるカタールのドーハで行なわれた6日の練習の後に取材に応じた遠藤は、日本代表とアジアカップに向けて強い思いを口にした。

「そもそも代表のキャプテンとして僕はプレーしてるんで、代表でプレーするのは自分にとっては当たり前じゃないですけど、強い思いを持って毎回毎回、代表活動に来ている。もちろんアジアカップに関しては開催される期間とかいろいろな問題はあるんですけど、今はもう代表に集中しているし、このタイミングで抜けたくないとかは思ってないし、頭を切り替えて、しっかりマカリステルともバトンタッチしてきたんで(笑)。とにかく代表でこの大会に優勝するために、強い思いを持っています」

 森保ジャパンの頼れるキャプテンは、気持ちを切り替えて、アジアカップ制覇を目ざす。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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