タイ戦でまたも“持ってる男”になった田中碧。刺激を受けたロールモデルコーチの中村憲剛の背中と言葉

2024年01月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年の日本代表初ゴールを挙げる

先制ゴールを挙げた田中。チームを勝利に導いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[TOYO TIRES CUP 2024]日本 5-0 タイ/1月1日/国立競技場

 1月1日、日本代表は国立競技場でタイ代表と対戦し、5ー0で勝利。前半をスコアレスで折り返した日本は、後半は次々と交代カードを切ると、中村敬斗、川村拓夢、南野拓実らの得点で快勝につなげた。

 そのなかで貴重な先制ゴールを挙げたのが、"持っている男"田中碧である。これまでも、なぜか重要な局面に顔を出し、印象的な得点を奪ってきた男は、元日でも日本代表に2024年の初ゴールをもたらしたのだ。

【動画】24年代表初ゴールは田中碧!
 
「たまたまです」

 そう笑みを浮かべる田中だが、ゴールを常に狙い続け、2023-2024年シーズンはデュッセルドルフで4ゴール、日本代表で4ゴールを挙げていることに手応えを示す。だからこそ次に口をつくのは「あと半年あるので、もう何点決めれるかが重要」という言葉だ。

 年末に行なわれた日本代表合宿には川崎時代の憧れの先輩である中村憲剛がロールモデルコーチとして参加。

「やっぱりめちゃくちゃ上手い」

 止める・蹴るの正確性に改めて刺激を受けた。

 もっとも目指すのはさらなるアップデートだ。

「止める・蹴るで自分ももっと意識しなくちゃいけないと思うことが多くありながら、その他にもやらなくちゃいけないことがたくあさんあるとも感じました。継続的にもっとスピード感を上げていかなくてはいけない。

 フィジカル的にボールを守らなくちゃいけない時もありますし、ボールを止められるからといって良いというわけではないので、すべての面のアベレージを上げることが、ヨーロッパで活躍につながることになると思います」

 中村憲剛からは短く「頑張れ」と背中を押されたという。

 多くの言葉はいらなかったのだろう。

「どれだけ高いクラブでやれるか、どれだけ高い大会でやれるか、それが今後のサッカー人生のすべてかなと思います」

 田中碧の挑戦は続いていく。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】日本代表のタイ戦出場17選手&監督の採点・寸評。5発快勝も7点台は2人のみ。MOMは先制ゴールのMF


 

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