【なでしこ|採点&寸評】日本 6-1 ベトナム|大量得点で意地の初勝利も本来の実力差を考えれば及第点レベル

2016年03月08日 小田智史(サッカーダイジェスト)

岩清水が痛恨のPK献上。CB陣は課題の残る結果に。

日本は中島が右SBでスタートしたが、途中からボランチに上がり、さらに攻撃の勢いを増した。

【日本代表・総評】 6
五輪出場の可能性が消滅して迎えた、モチベーションの難しいゲームに。くさびからの1タッチプレーを織り交ぜるなど工夫が見られた一方で、先制直後に失点するなど課題も見られた。大会初の複数得点で初勝利を手にしたとはいえ、ベトナムとの実力差を考えると良くて及第点か。
 
 [個人採点・寸評]
[GK]
18 山下杏也加 5.5
今大会初出場。PKはコースを読んでいたがわずかに及ばず。ピンチ自体が少なかったとはいえ、ベテランの福元に比べるとコーチングもピッチに通らず、"静かすぎる"印象を受けた。
 
[DF]
3 岩清水梓 5
キャプテンマークを巻き、初戦以来の出場。しっかり相手のカウンターを止めていたが、40分の場面はペナルティエリア内で相手を倒してしまい、PKを献上。その後の大野のゴールで救われたものの、先制直後だっただけに、対応は考えなければいけない。
 
13 有吉佐織 6
左SBでスタートし、途中で右SBにシフト。素早い読みで相手の行く手を阻みつつ、高いポジション取りで攻撃の圧力を高め、ボランチや川澄との連係プレーも見せた。
 
14 中島依美 6.5 (86分OUT)
今大会初の右SBで出場し、常時高いポジション取りで攻撃参加。ボランチに入って以降は攻撃の起点となり、ドリブル突破で何度もチャンスメイク。得点シーンを筆頭に、後方からのパスへの合わせが絶妙だった。
 
17 田中明日菜 5.5
第2戦から3戦連続スタメン起用。21分に中島のクロスを頭で合わせるも相手GKの好セーブに遭い、ゴールはならず。その後もビルドアップでバタつくなど、不安を覗かせた。
 
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ先発起用の岩渕、大野ら攻撃陣がゴールを量産。

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