「試合をする価値があるのか?」韓国メディアがFIFAランク95位ベトナムとの対戦を疑問視!トルシエ監督は「韓国ははるかにレベルが高い」【2023総集編】

2023年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ソン・フンミンとの対決はベトナム選手にとって夢のような機会だ」

ベトナム代表を率いるトルシエ監督。韓国の地でビッグサプライズを起こせるか。(C)Getty Images

 今年も残すところ2週間を切った。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、韓国代表のマッチメイクに関する記事を再掲する。

記事初掲載:2023年10月15日

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 韓国代表が上り調子のようだ。金曜日ナイターで行なわれたチュニジアとの親善試合で4-0の快勝。ユルゲン・クリンスマン体制となってから初のホームゲーム勝利で、2連勝を飾っている。

 次なるテストマッチの相手はベトナムだ。火曜日に行なわれる試合のマッチメイクに関しては、発表当初からファンやメディアから懐疑的な意見が殺到していた。地元メディア『OSEN』も「はたしてベトナムと対戦して韓国が得るものはあるのだろうか」と疑問を投げかける。「彼らはFIFAランキング95位だ。アジアカップ優勝を目ざす韓国(同26位)の相手としてはかなり力不足だろう。10日に中国に0-2で敗れ、13日にもウズベキスタンに0-2で負けている。中国がランキング80位、ウズベキスタンが75位である」と説明した。

 韓国サッカー協会の関係者は、今回のマッチメイクはベトナム側からの強い要請があって決定したという。『OSEN』は「ベトナムから先に連絡があり、航空料と宿泊料など滞在費をすべてベトナムが負担するのが条件だった」と明かしている。ベトナム代表の前監督が韓国で絶大な人気を誇るパク・ハンソ氏であったことも、実現に向けて何かしらの影響があっただろうか。

 そのうえで、『OSEN』はベトナム側のメリットを次のように分析している。

「アジア最強である韓国と対戦するのだから、高くない出費だと判断したはず。とりわけ、ワールドクラスのソン・フンミンとの対決はベトナム選手にとって夢のような機会だ。想像以上の利益がある。ベトナム国内で韓国戦は大きな話題を集め、テレビ中継を通じた広告など莫大な利益を享受できるだろう。ベトナムからは多数の取材陣が韓国に集まり、ソン・フンミンを取材する予定だ」

 一方で、韓国代表にとって価値ある強化試合なのかどうかには疑問符がつくと主張する。「ベトナムは極端な守備陣形を敷くだろう。そこをどう切り崩すのか、クリンスマン監督の采配に注目が集まるが、やはりそれ以前に、どれだけの実益があるのかが疑わしい」と論じる。

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 さらに、今年2月から指揮を執るフランス人指揮官のコメントも紹介。ほかでもない、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏であり、2018年からベトナム・サッカーの育成強化に携わるなど縁が深い。68歳になった"白い呪術師"はウズベキスタン戦後の会見で次のように発言したという。

「ウズベキスタンに負けたのは驚くべきことではない。私たちのボール支配率は30%にも満たず、せっかくボールを持っても、ミスですぐに奪われた。次の韓国ははるかにレベルが高い。選手たちのレベルを試す実験の舞台となるだろう。守備を頑張るのはもちろん、カウンターからどうゴールを狙うのかも考えなければならない」

 このコメントを受けて『OSEN』は「監督自身がこの程度のレベルであると認めている。ベトナムのメディアもパク・ハンソ時代より弱くなったと批判しているほどだ。韓国にとって、そんな相手との試合に価値はあるのか。ソン・フンミン、キム・ミンジェ、イ・ガンインが本当にプレーする必要があるのか疑問だ」と、あらためてマッチメイクに対する見解を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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