「人生の宝物になりました」世界中に配信されたチャリティマッチで、福岡MF田邉草民が現役ラストプレー!「僕の引退よりも大きな意味」

2023年12月19日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「正直、ヘトヘトでした。サッカーって大変だなと(笑)」

今季限りで引退する田邉。シャフタール戦が現役ラストマッチに。(C)SOCCER DIGEST

 アビスパ福岡は12月18日、ウクライナの復興支援チャリティマッチでシャフタール・ドネツクと国立競技場で対戦。宮大樹、金森健志が得点し、2-2で引き分けた。

 Jリーグの国際版YouTubeチャンネル「J.LEAGUE International」で、世界中に配信されていたこの一戦が、現役最後の舞台となったMF田邉草民は、68分からピッチに登場。「(キャプテンは)あまりやったことがないので、照れくさかったです。仲の良い健志から(腕章を)もらう時はちょっと感動しました」(田邉)と、交代した金森から託されたキャプテンマークを巻いてプレーした。

 田邉は今季、コンディション不良などで公式戦6試合の出場に留まっていた。「あまり練習もできていなかったので、正直、ヘトヘトでした。サッカーって大変だなと(笑)」。5月以来となる観衆の前でのゲームを楽しんだ。
【動画】田邉のラストマッチ。シャフタール戦ハイライトをチェック!
 2009年に國學院久我山高からFC東京に加入し、プロキャリアをスタートさせた田邉は、同年にリーグカップ制覇を経験。その後、スペイン2部のサバデルなどを経て、19年から当時J2の福岡でプレー。J1昇格や今季のルヴァンカップ優勝などを味わい、15年のプロ生活にピリオドを打った。

「この試合は僕の引退よりも大きな意味があって、この試合を最後にプレーできたことは本当に嬉しいですし、人生の宝物になりました。すごく良い試合ができて良かったです。僕自身のことは、現役生活最後の試合でしたけど、今、すごくスッキリしています。こういう形で終えることができて、感謝してます」

 様々な願いや感謝の気持ちを持ってピッチを後にした33歳は、第二の人生をスタートさせた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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