J１リーグは３月６日に第１ステージ・２節の４試合を開催。ユアテックスタジアム仙台では、仙台対FC東京が15時30分から行なわれた。
 
　立ち上がり早々、先手を奪ったのは仙台。７分、左サイドからのCKを得ると、梁のキックにCBの渡部がニアサイドで合わせゴールに流し込んだ。
 
　しかし、先制されたFC東京もセットプレーからすぐさま反撃。小川のFKに森重がボレーで中央へ折り返すと、ゴール前で混戦となりながらもボールは仙台ゴールに吸い込まれた。記録は仙台のオウンゴールとなり、FC東京が同点に追いつく。
 
　FC東京の攻勢は続き、15分には田邉のクロスに前田が頭で合わせゴールを狙うが、六反の好セーブに阻まれた。一方の仙台も31分に、大岩のサイドチェンジを受けた石川直樹が豪快なミドルシュートを放つも、GK秋元のファインセーブに防がれた。
 
　前半は互いに譲らず、１-１で終了した。
 
　後半に入ると、FC東京が仕掛ける。47分、小川の強烈なミドルはGK六反のセーブに遭ったが、そのこぼれ球に前田が反応。シュートを放つも、これもまた六反に阻まれた。
 
　しかし51分、FC東京は東とのワンツーで抜け出した橋本が中央へ折り返すと、走り込んだ前田が押し込んで逆転に成功する。前田のシーズン初ゴールは、対戦相手に悲運をもたらす"デスゴール"として恐れられている向きもあるが、今季は仙台が奪われた。
 
　その後もFC東京はボール支配で上回り、サイドを起点に効果的な攻撃を繰り出す。守っても、仙台にほとんど反撃らしい反撃を許さず、安定した試合運びを見せる。
 
　FC東京は追加点こそ奪えなかったものの、２-１で今季初勝利を掴んだ。一方の仙台は前半こそ攻撃の形を作り出したものの、後半は見せ場も少なく、ホーム開幕戦を落とした。