「J2やJ3の環境がものすごく悪い」吉田麻也がJリーガーの“最低年俸”導入を訴える「親御さんたちは、本当に気持ちよく送り出せますか」【2023総集編】

2023年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最低以下の人が溢れちゃう」

日本プロサッカー選手会の会長として精力的に活動している吉田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 今年も残すところ1か月を切った。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、日本プロサッカー選手会の会長を務める吉田麻也がJリーガーの待遇について言及した記事を再掲する。

記事初掲載:2023年7月9日

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 第一次森保ジャパンでキャプテンを務めた吉田麻也が、親友の内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』に出演。日本サッカーの課題を真剣に語った。

 日本プロサッカー選手会の会長を務める吉田が訴えたのが、Jリーガーの「最低年俸導入」だ。現在は規定がないため、待遇面で厳しい選手も少なくない。

「J2やJ3の環境がすごく悪い。お金の面でも、サッカーをする環境の面でも、ものすごく悪い」

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 もちろん、「最低年俸」を設定しても、いい点ばかりではない。吉田は「最低年俸を決めると、何が起こるかと言うと、最低以下の人が溢れちゃう。それ以外の年俸でやっている人がJリーガーではなくなる」と問題点を挙げたうえで、こう主張した。

「これをどうするって言うんだけど、俺はある一定の基準に気付かなきゃいけないと思う。そこに入れないならアマチュアで、それが嫌なら他の仕事をしたほうがいい」

 そして、Jリーガーになれない人が出てくるが、Jリーガーの価値は上げる必要があると訴えた。

「いい大学にお金出して行きました。で、ここ(待遇が良くない)の層の選手になりたいって言った時に、親御さんたちは、本当に気持ちよく送り出せますか。Jリーガーになるんだったら、喜んで親御さんも行かせるし、社会的地位も高いということに変えて行かなきゃいけない」

 意見は様々あるだろう。吉田会長の旗頭とした改革に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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