【J1】大久保のメモリアルゴールを口火に怒涛の展開。川崎対湘南は4-4ドロー

2016年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

大久保の最多得点記録の更新は持ち越し。

13分にJ1最多得点記録の157点目に到達する先制点を決めた大久保。ゴールラッシュのきっかけとなった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは3月5日、2節の5試合を開催。等々力陸上競技場では川崎対湘南が15時にキックオフされた。試合はひとつの大記録達成を機に波乱の展開となった。

【J1 PHOTO ハイライト】1st ステージ・2節 川崎4-4湘南

 序盤から白熱の攻防を見せた一戦は13分、待望された大久保のメモリアルゴールでスコアが動く。左サイドを攻略した川崎は、抜け出した狩野がグラウンダーのボールを中央に折り返す。これを受け取った大久保が、冷静にコースを狙ったシュートをゴール右上に突き刺した。
 
 今季初ゴールの大久保、はこれで中山雅史、佐藤寿人に並ぶJ1最多得点記録の157点目に到達した。
 
 しかしこの偉業達成がゲームを思わぬ方向に導いていく。20分、まずは湘南が反撃。左サイドからの高山のクロスにキリノがヘッドで競り合うと、これがGKチョン・ソンリョンのオウンゴールを誘い、ゴールネットを揺らした。湘南が同点に追いつく。
 
 その後、湘南が38分に菊池大介のゴールで湘南が勝ち越すも、すぐさま川崎も39分に小林悠のゴールで追いつく。
 
 さらに41分、湘南はパウリーニョがCKからヘディングシュートを突き刺し、3-2と勝ち越し。すると前半終了間際の45分、今度は大島僚太のパスから小林がミドルを叩き込み、川崎が再び同点に追いついた。
 
 ラスト7分間で4ゴールが生まれるという怒涛の展開で前半を3-3で終えた。
 
 後半に入っても互いに持ち味を出して攻め合う両チーム。ただし、前半とは打って変わってともに守備陣が踏ん張り、スコアは3-3のまま推移する。
 
 そして77分、次の勝ち越しゴールを奪ったのは湘南だった。3バックの一角である三竿が左サイドを駆け上がりクロスを入れると、やはり攻撃参加してきた3バックの一角の岡本がスライディングで押し込んだ。湘南が4-3と1点をリードする。
 
 ホームの川崎も直後に反撃を見せる。79分、右サイドを深く破り、中野が中央へ折り返すと、待っていたのは大久保。しかし、このボールが大久保の左足に合わず、ゴールとはならなかった。
 
 その後、猛攻を見せる川崎に対し、湘南もGK村山が再三のビッグセーブで凌いでいく。しかし後半アディショナルタイムに川崎は、左サイドの車屋からのクロスを小林が折り返し、途中出場の森本が頭で押し込んで再び同点とした。
 
 最後は大久保のミドルシュートが枠を捉えきれずタイムアップ。白熱のシーソーゲームは4-4のドローで決着した。
 
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