【J1採点&寸評】川崎×湘南|90+1分、森本が劇的な同点弾。計8ゴールの乱打戦は痛み分けに

2016年03月05日

川崎の小林が2ゴール・1アシストの活躍。4点中、3点に直接絡む出色の内容でMOMに。

【警告】川崎=車屋(65分)、森本(75分) 湘南=岡本(22分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】小林 悠(川崎)

【チーム採点・寸評】
川崎 5
アディショナルタイムのゴールで辛うじて追いついたものの、相手に三度先行される展開で常に「後手」を踏んだ。押し込む時間と回数にチャンスの数が比例せず、細部に課題は多い。
 
湘南 5.5
先制点こそ献上したが、その後は三度先行しながらも逃げ切れず。ただ川崎に押し込まれながらも、尽きないスタミナとスピード溢れるカウンターで対応した点は好感が持てる。
 
【J1 PHOTO ハイライト】1st ステージ・2節 川崎4-4湘南

【川崎|採点・寸評】
GK
1 ション・ソンリョン 5
クロスをキャッチし損ねた1失点目は痛恨の極み(川崎側はファウルを主張するも認められず)。この日は好セーブがなく大量4失点と、チームを支え切れなかった。
 
DF
18 エウシーニョ 5
菊池の動きに対応できない場面もあり、1失点目も同サイドから突破された。徐々に上がる回数が増えたものの、効果的な崩しにはつながらず。逆に裏を突かれて4失点目を喫した。
 
3 奈良竜樹 5.5
中・長距離のフィードを左サイドに供給し、1本のパスで局面をがらりと変える展開力が光る。1対1の球際で強さも、CKの際、パウリーニョのマークを外して失点した場面は課題。
 
5 谷口彰悟 5
高山に裏を突かれて、その流れから失点。後半には枚数が揃っていながら、岡山へのマークが緩くなり4点目を喫した。最終ラインの統率が拙く、守備の柱としては物足りず。
 
20 車屋紳太郎 6
前半は攻撃の急先鋒に立ち、4点目を演出。左サイドから再三にわたって敵陣をえぐった。この日、相手にとっても最も嫌な選手であり、代表候補に選出されたのも納得のプレー。
 
MF
10 大島僚太 5.5
カウンターを浴びかけた際、素早く高山に寄せてピンチの芽を摘むなど守備意識の高さが光る。後半はやや後方で捌き役を務めたが、最後まで思うようなパスワークは見られず。
 
14 中村憲剛 6
中盤でボールを捌きながらリズムを創出。球際での正確性、局面での判断力は、いずれもチーム随一。後半、中野に"あとは合わるだけ"という正確なパスを送るなど、要所で存在感を放つ。
 
19 森谷賢太郎 5.5
先制点の場面では、華麗なスルーで相手を引き付けて大久保のゴールをお膳立て。しかし、38分にクリア処理が遅れ、シュートを叩き込まれたのは減点材料。前半後に交代した。
 
25 狩野健太 5.5
先制点につながるパスを出したが、前半直後にピッチ上で大久保に"公開説教"されるなど、周囲との連係はいまひとつ。守備のサポートが遅れる場面も。前半後の交代は妥当な判断。
 
FW
11 小林 悠 6.5
鋭い飛び出しで裏を突いてゴールを決めれば、前半終了間際には強烈なミドルをゴール左上に叩き込んだ。後半は絡む回数が減るも、終盤に"完璧"なアシストで同点弾の形を作った。
 
13 大久保嘉人 6
エリア手前でボールを受けて、冷静にゴール右上へ先制ゴール。J1通算最多得点タイに並んだ。しかし、以降は良い形でボールを受ける回数が少なく、フラストレーションだけを溜める展開に。
 
交代出場
MF
22 中野嘉大 5.5
中村の絶妙なパスにヘディングで合わせるも、相手GKの好セーブに阻まれた。この決定機を逃したのはマイナス評価。パスはわずかに合わないなど、キックの精度も欠いた。
 
FW
9 森本貴幸 6
前線で身体を張りながらボールを収めにかかるも、期待されたほど攻撃の起点になれず。それでも終了間際、小林のパスに反応し、魂のヘディングシュートを決めて勝点1獲得に貢献。
 
DF
23 エドゥアルド -
加入間もない試合ながらベンチ入りすると、1点を追いかける終盤に高さの部分を期待されて投入。前線で相手を引き付け、間接的に同点ゴールに貢献した。
 
監督
風間八宏 5.5
森谷と狩野を前半で下げて、後半から中野と森本を投入。中野が決定機に絡めば、終盤には森本が終盤に同点弾と交代策が実った。4得点は圧巻も、4失点の守備は昨季と変わらず。
 

次ページ1ゴールに加え、守備のタスクもこなした菊池を高評価。高山も最後まで脅威を与えた。

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