「三笘と中野です」「奇跡ではありません」柏レイソルの筑波大コンビが語る“17年天皇杯での躍進の理由”

2023年12月07日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「勝つべくして勝った」

筑波大コンビの戸嶋(左)と高嶺。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 柏レイソルの戸嶋祥郎と高嶺朋樹は、かつて筑波大で一緒にプレーした間柄だ。戸嶋が4年、高嶺が2年の時に出場した天皇杯では、1回戦でY.S.C.C.横浜(J3)を2-1、2回戦でベガルタ仙台(J1)を3-2、そして3回戦でアビスパ福岡(J2)を2-1で撃破。続く4回戦で大宮アルディージャ(J1)に敗れたものの、ベスト16入りした戦いぶりは称賛に値した。

【動画】戸嶋&高嶺の特別対談(前編)

 躍進の要因を訊くと、戸嶋は「三笘(薫)と中野(誠也)です」と即答。その答を隣で聞いて笑っていた高嶺は「でも、(他にも)良い選手が揃っていましたよ」とフォローすると、「当時のスタメンはほぼプロになったね」と戸嶋も反応した。

 高嶺が当時のチームをさらに振り返る。

「(三笘)薫もアビスパ戦は途中からの出場で、それでも試合に勝っていた。誰が出ても良いサッカーをしていて、そのうえで、薫、中野さん、戸嶋さんもそうですし、前線に強力な選手がいたので、結構勝つべくして勝った試合は多かった。奇跡ではありませんでした」

 戸嶋も続く。

「僕らも学生なりにプロの舞台を目指していて、プロに勝たなきゃいけないと思ってやっていました。だいたい天皇杯は相手が1・5軍か2軍に近いチームで、年齢的に近い若手選手が出ていたので、『そこに負けちゃダメだよね』という想いを強くしていたのを覚えています」
 
 そんな2人が12月9日、柏の一員として天皇杯決勝(対戦相手は川崎フロンターレ)を戦う。一発勝負でポイントになるのが守備だ。

「点を取られないで試合を進めるのは大事だと思います。失点しなければゲームの流れも大きく変わらないし、決められるとどうしても焦りが出るし、逆転しなきゃいけないとなってしまうので、守備は大事ですね」(高嶺)

「先制した試合の勝率はカップ戦において高いので、先行するためにも失点をゼロで抑えたい。やっぱり、守備は重要ですね」(戸嶋)

 筑波大コンビが柏に栄冠をもたらすか。彼らのアグレッシブな守備にも注目したい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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