待ちに待った瞬間だ。

　東京ヴェルディは12月２日、J１昇格プレーオフ決勝で清水エスパルスと対戦。63分にPKで先制を許すも、90＋６分、染野唯月が自ら獲得したPKを沈め、土壇場で同点に。年間順位のアドバンテージ（東京Vは３位、清水は４位）により、東京Vが16年ぶりのJ１復帰を果たした。

　試合後のフラッシュインタビューで、城福浩監督は「素晴らしいです、最高です」と喜びを噛みしめる。

　タイムアップの瞬間は、どんな想いが込み上げてきたのか。

「言葉にならない。ここにいるサポーターと一緒に、この瞬間を味わえたのは本当に、最高です」
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し！Jリーグコレオグラフィー特集！

　16年。長い年月だったが、ようやくJ１の舞台に辿り着いた。もちろん、これで終わりではない。「ここからはJ１に定着して、さらに優勝を目ざせるクラブにならないといけない。ここからがスタートだと思っています」。指揮官の決意に、場内から大きな拍手が送られる。

　2023年シーズンを逞しく戦い抜いた。

「一日一日、積み上げてきた。我々は、春先にはおそらく見向きもされなかったチームだったはずで、みんなが歯を食いしばってここまでやってきて、最後、３位になったのは、何か意味があると思っていました。最後、それが実りました」

　サポーターへのメッセージを促されると、「私が言うのもなんですが、長らくお待たせしてしまいました。本当にありがとうございました！」と叫んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「全てにおいて天才」小野伸二の"ゴール、アシスト、トラップ、パス総まとめ"にファン感銘！「才能が違いすぎる」「子どもたちに夢を与える」

「ヴェルディさん、エスパルスさん、ジュビロさん、町田さん、そういうチームに対しては…」千葉の小林監督が示す"J１復帰へのポイント"

【PHOTO】編集部が厳選！ ゲームを彩るJクラブ"美女チアリーダー"を一挙紹介！