スポーツ界全体の発展を目指して! 早稲田大学とアシックスが組織的連携に関する基本協定を締結

2016年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

期間は2016年3月1日から5年間

記者発表には早稲田大学体育各部の監督も集まった。左から競走部・相楽豊駅伝監督、庭球部・土橋登志久監督、ア式蹴球部・古賀聡監督(男子)、㈱アシックス尾山基社長、鎌田薫早稲田大学総長、ア式蹴球部・福島廣樹監督(女子)、ラグビー蹴球部・山下大悟監督。

 ㈱アシックスと早稲田大学が、スポーツ振興を通じた地域・社会貢献やブランドの価値向上などを目的とした組織的連携に関する基本協定を締結することを発表した。
 
 期間は2016年3月1日から5年間で、基本協定は地域・国際交流や文化発信につながる活動を積極的に実施し、教育界や産業界、国際社会の発展に寄与することを目指しているという。
 
 この組織連携の締結は、同大学体育各部へのスポンサーシップにとどまらず、「研究開発」、「人材育成」、「社会貢献活動」の3つを大きな柱としており、以下に挙げるような活動を共同して推進していくことになっている。

●研究開発における連携/スポーツ医科学、マーケティング等に関する学術研究、スポーツ製品の開発、体育各部の競技力向上

●人材の交流/スポーツを通じた人材育成、学生のキャリア形成支援、競技力向上のためのトレーニング技法および人材の開発、国際交流・文化発信の推進

●社会貢献活動/早稲田アスリートプログラムの一環としてボランティア・地域貢献活動推進、スポーツ振興のための教育活動・イベント開催
 発表会見で、鎌田薫・早稲田大学総長は次のように述べている。

「世界的なスポーツメーカーであるアシックスと共同することにより、本学ならびに大学スポーツのより一層の発展を期待することが可能になります。競技水準の向上、地域交流・社会貢献活動、国際交流・文化発信の促進を主とする両者間の組織的な連携を行なうことで、地域社会、国、産業界および国際社会の発展に寄与することを確信しております」
 
 また、㈱アシックスの尾山基・代表取締役社長CEOは、「多くの優秀な学生を育成してきた、歴史ある早稲田大学と共に活動できることを、大変うれしく思います。今後は研究開発や未来の社会を担う人材育成などでも連携を深めながら、大学スポーツ及び、スポーツ界全体の発展に貢献してまいります」と述べ、協定締結を喜んだ。
 
 ただし、詳細はまだ何も決まっていない模様だ。昨年関東大学リーグで19年ぶりの1部優勝を果たしたア式蹴球部(サッカー部)の古賀聡監督は、「地域貢献、特に障がい者サッカーの推進にあたっても協力していけたらいい」と述べていたが、肝心の競技力向上やマーケティング等に関する具体的な施策などは、これから詰めていくとのこと。

 単なるスポンサーシップにとどまらない組織連携の成果が、どのような形で早稲田大や大学スポーツ、ひいては日本スポーツ界にもたらされるのか、注目していきたい。
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