耐える時は耐え、決めるべきところで決める。東京Vが千葉戦で試合巧者ぶりを発揮。中盤で効いていた選手は?【昇格プレーオフ準決勝】

2023年11月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

3戦連続ゴールを決めたレフティ

献身的に守りつつ、決勝点を決めた森田(中央)。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 2023年11月26日、J2のレギュラーシーズンを3位に終えた東京ヴェルディが昇格プレーオフ準決勝でジェフユナイテッド千葉と対戦した。

 引き分けでも清水との昇格プレーオフ決勝に進めるアドバンテージがある東京Vだが、当然ながらはなから守りに入るチームではない。城福浩監督の下で培ってきたアグレッシブなサッカーを展開するのみで、立ち上がりからそうしたスタンスは見えた。

 前半の20分過ぎまでは千葉の圧力に押される形で劣勢状態だったが、さすがは今季J2でリーグ最少失点の東京V。19 分に迎えた大ピンチ、呉屋大翔のシュートをGKマテウスが防ぐなど、簡単にゴールをプレゼントしなかった。

 守備の局面で効いていたのがセントラルMFの森田晃樹で、彼が素早い寄せ、タイトなマークでピンチの芽を摘んだおかげでチームは強固な守備網を築けた部分がある。
 
 そんな森田を起点に、東京Vは34分に先制した。豪快な左足のシュートでサイドネットを揺らしたのは中原だ。今季J2のラスト2試合でゴールを決めると、昇格プレーオフの舞台でも大仕事をやってのけたのである。

 これで流れを掴んだ東京Vは、左サイドの崩しから最終的に森田のヘッドで追加点。耐える時は耐え、決めるべきところで決める。試合巧者ぶりを発揮した。

 後半も千葉に押し込まれる時間帯がありながらも、水際の守備でピンチを回避。1点こそ返されたが、試合を振り返れば東京Vは手堅い試合運びを見せた。組み立てや仕掛けの局面で粗いプレーもあり改善の余地はあるものの、最終的に2-1で逃げ切ったあたりに城福監督の下でのこの1年半で培った東京Vの底力を感じた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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