忘れてはならない事実
シリアに圧勝した日本。チームを安定させるうえで重要な役割を担った選手が...。写真:GettyImages
2023年11月21日、日本代表がアウェーでシリア代表を5-0と圧勝。ほぼ隙のないパフォーマンスで完封勝利を飾り、ワールドカップ・アジア2次予選で開幕2連勝を飾った。
圧巻の4アシストを決めた伊東純也、華麗な先制弾を蹴り込んだ久保建英、抜け目なく2ゴールを挙げた上田綺世の活躍に目を奪われがちだが、前半途中まで決して悪くなかったシリアの組織をじわり、じわりと破壊していった守田英正の振る舞いも見逃せなかった。
遠藤航と2ボランチを組んでスタートした守田は中盤の底で冷静にボールを出し入れしつつ、相手のマークをずらしていくと、効果的な縦パスやサイドチェンジで揺さぶりをかけた。4-1-4-1システムで臨んだシリアのアンカー脇のスペースが空いていると冷静に察知すると、久保と並ぶような形で攻撃に参加。ボランチのポジションに捉われず、インサイドハーフの位置まで上がってゲームをコントロールするなど、まさしく縦横無尽に暴れ回った印象だ。
圧巻の4アシストを決めた伊東純也、華麗な先制弾を蹴り込んだ久保建英、抜け目なく2ゴールを挙げた上田綺世の活躍に目を奪われがちだが、前半途中まで決して悪くなかったシリアの組織をじわり、じわりと破壊していった守田英正の振る舞いも見逃せなかった。
遠藤航と2ボランチを組んでスタートした守田は中盤の底で冷静にボールを出し入れしつつ、相手のマークをずらしていくと、効果的な縦パスやサイドチェンジで揺さぶりをかけた。4-1-4-1システムで臨んだシリアのアンカー脇のスペースが空いていると冷静に察知すると、久保と並ぶような形で攻撃に参加。ボランチのポジションに捉われず、インサイドハーフの位置まで上がってゲームをコントロールするなど、まさしく縦横無尽に暴れ回った印象だ。
そんな守田をなかなか捕まえきれないシリアは、主にそこからマークのズレが発生。全体的にラインをズルズルと下げざるを得なくなり、ボールを見失うケースも増え、結果的に久保、伊東らへのマークも後手に回ってしまった。
守田からボールを奪おうとしても巧みにいなされ、他のマークがずれる。久保が先制点を決めたシーンでも、守田はスッとエリア内に入って相手を引きつけているのだ。久保がフリーでシュートを打てた背景に、守田の気の利いた動きがあった事実を忘れてはならない。
最終的に細谷真大がダメを押した場面で攻撃の起点になったのも守田だった。ボランチが安定すれば、チームはそうそう崩れない。上手くて、賢くて、冷静。シリア戦はこのMFの凄さを改めて証明した試合でもあった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】日本代表のシリア戦出場16選手&監督の採点・寸評。スコアラーと指揮官に7点台の高評価。MOMは4Aの14番
守田からボールを奪おうとしても巧みにいなされ、他のマークがずれる。久保が先制点を決めたシーンでも、守田はスッとエリア内に入って相手を引きつけているのだ。久保がフリーでシュートを打てた背景に、守田の気の利いた動きがあった事実を忘れてはならない。
最終的に細谷真大がダメを押した場面で攻撃の起点になったのも守田だった。ボランチが安定すれば、チームはそうそう崩れない。上手くて、賢くて、冷静。シリア戦はこのMFの凄さを改めて証明した試合でもあった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】日本代表のシリア戦出場16選手&監督の採点・寸評。スコアラーと指揮官に7点台の高評価。MOMは4Aの14番