鹿島アントラーズのレジェンド本山雅志の引退試合「モトフェス」が、県立カシマサッカースタジアムで11月19日に行なわれた。

　30分にも及ぶ試合後の会見で、本山は第２の人生について様々な想いを語った。

　今年４月１日に引退を表明した本山は、現役時代からよく知る鹿島の岩政大樹監督や、ユースの柳沢敦監督、曽ケ端準GKコーチ、小笠原満男アカデミーテクニカルアドバイザーなど「僕が好きで、指導者としても面白い方々」をサポートしたく、現在は鹿島のアカデミースカウトを務めている。

　アカデミーには「僕より技術が高い子どもがたくさんいる」として、「止めて蹴るはめちゃくちゃ上手くなってきてる。現代の子どもたちは見るものもたくさんあるし、専門的なコーチも増えてきた。クラブチームも増えてきて、技術的なことはめちゃくちゃ上手い」と感じているという。
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　そして、周囲から期待される"第２の本山"については以下のように定義した。

「やっぱり違いを出せる選手。僕が違いを出せるかっていうと...出そうと思ったけど、今日（の試合では）出せなかったんですけど（笑）」と笑いを誘いながら、こう続ける。

「すぐ"本山"を越えていくんじゃないかな。みんなが２世、２世と言うので、そういう表現にさせてもらいましたが、本山２世はすぐに出てくる。本当にみんな上手いので、あとは、オリジナリティを持ってやってくれる選手がもっともっと出てくると面白いなと思います。いますよ、たくさん。本当に」

　個性を発揮させるのは簡単ではないかもしれないが、「アカデミー育ちがたくさん出てくるクラブにしたい」と目を輝かせた。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）

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