「日本対ポーランドを彷彿」なでしこJ対ウズベクの“凡戦”に海外記者もがっかり「ポゼッション91%、パス1466本。この分野で世界記録を狙っていたようだ...」

2023年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「このような恥をさらす価値があるのだろうか?」

日本はウズベクに2-0で勝利。ただその試合内容は...。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 日本女子代表は現地10月29日、ウズベキスタンで開催されているパリ五輪アジア2次予選の2戦目で、ホスト国のウズベキスタンと対戦。2-0で勝利した。

 10分に南萌華が先制点を挙げ、15分に千葉玲海菜が追加点をゲット。だが、その後はボール回しに終始。2点目を奪った後の75分間はシュート0本と、まさかの試合内容だった。

 稀に見る"凡戦"も、日本には思惑があったのかもしれない。それはアジア予選のレギュレーションが関係していると見られる。

 2次予選はA~Cの各組1位と、2位で最高成績を収めたチームの計4か国が、「2枠の出場権」を争う最終予選に進む。そして、日本がC組の1位、ウズベキスタンが2位で通過すれば、日本は最終予選でB組の1位と激突することになり、A組の1位通過が有力な強豪オーストラリアとの対戦を回避できる。

 いずれにせよ、日本対ウズベキスタンは、ともすれば退屈なゲームとなったが、この一戦に注目したのが、ブラジルの大手メディア『globo』で才筆を振るい、日本通で知られるティアゴ・ボンテンポ記者だ。
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 試合終了後に自身のXを更新。「この恥ずべき事態はようやく終わった」と書き出し、こう続ける。

「2018年ワールドカップの日本対ポーランドを彷彿とさせたが、日本がボールを握って、ウズベキスタンはただ見ているだけで、75分間も続いたのだから最悪だった。次のラウンドでオーストラリアを避けるためだけに、このような恥をさらす価値があるのだろうか?」

 18年ロシアW杯で、日本は決勝トーナメント進出のため、グループステージ第3節のポーランド戦で0-1と負けているにもかかわらず、様々な状況を鑑みて、そのまま試合をクローズさせた。結果的に日本は次ラウンドに駒を進めたが、当時は「茶番」などと酷評された試合を、ボンテンポ記者は想起したようだ。

 さらに次の投稿では、両国のスタッツを引用し、「ポゼッション91%、パス1466本。なでしこジャパンはこの分野で世界記録を狙っていたようだ...」と綴る。

 最終目標はパリ五輪出場権の獲得。そのための最善策だったかもしれないが、なでしこジャパンの戦いぶりは耳目を集めることになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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