【川崎】期待のFWゴミスがいよいよ本領発揮か。いまだノーゴールも柏戦で存在感

2023年10月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ポスト直撃のシュートも

柏戦で先発したゴミス。ゴールは奪えなかったが、チャンスに絡んだ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第31節]柏1-1川崎/10月29日/三協フロンテア柏スタジアム

 タイでのACL・パトゥム・ユナイテッド戦から中4日、川崎はアウェーで柏と対戦し、1-1で引き分けた。

 疲労もあったのだろう、前半はミスも重なり0-1で折り返し、後半早々にはハーフタイムで投入された遠野大弥が一発退場。それでも70分の橘田健人のゴールで勝点1を得た。

 ゲーム内容で多くの課題を残したなか、ポジティブな要素と言えそうなのは、長期離脱していたCBジェジエウの先発復帰と、夏に加入した元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスのプレーだろう。

 日本初挑戦とあって、なかなかコンディションが上がらなかった38歳のゴミスだが、ここ数試合では徐々に力強いプレーを披露。CFで先発した柏戦でもゴールに迫った。前半にはオフサイドになったものの、右からの山根視来のグラウンダーのクロスを上手くワンタッチで合わせてネットを揺らし、後半にはポスト直撃の強烈な一発を放ったのだ。それ以外にも前線でポストプレーも見せた。

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「以前よりコンディションは良くなっています。チャンスも作れました。ただ、チャンスに絡めたことは良かったですが、そこで決められなかったことは悔しい。決めてチームに貢献したかったです」

 そう振り返るゴミスだが、トレーニングでは全体メニューのあとにフィジカルコーチらとダッシュを繰り返し、状態を上げてきた印象だ。だからこそ、前向きな言葉を残す。

「コーチも自分のことをサポートしてくれていますし、自分の出場時間も考えてくれています。自分としてはハードワークを続けて良い締めくくりを迎えたい。日本のサッカーを理解してきていますし、今シーズンを良い形で締めくくって、来シーズンをさらに良い形でスタートしたいと思います。

 川崎の選手としてファーストゴールを早く決めたい気持ちはあります。ただ、そういう経験もありますし、我慢強く、忍耐強く、ゴールを決められないなかでも貢献する姿勢を忘れたくないです。そうすればチャンスは自ずとくると思います」

 彼が力強いプレーを見せることで、チームの攻撃も活性化されつつある。そのなかで初ゴールがいつ生まれるか、注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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