「ラーションとの比較はアンフェア」古橋亨梧、伝説FWより早く60ゴール達成もOBが指摘「キョウゴはトッププレーヤーだが...」

2023年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「批判しているのではない」

セルティックOBがラーション(左)と古橋を比較した。(C)Gett Images

 古橋亨梧はセルティックに移籍し、ゴールを量産するようになってから、事あるごとにレジェンドOBのヘンリク・ラーションと比較されてきた。

 10月21日のスコットランドリーグ第9節ハーツ戦で、古橋はクラブ通算60得点を達成した。公式戦出場95試合での達成は、ラーションをも上回るペースだ。

 しかし、セルティックのOBでラーションとプレーしたポール・ランバートは、古橋と元同僚を並べることはできないとの見解を示している。

 英紙『The Scottish Sun』によると、ランバートは「キョウゴは好きだし、似たところがあるけど、今はそれだけだ」と話した。

「60得点達成は素晴らしい快挙だよ。ラーションより早くに成し遂げたのだからなおさらだ。だがそれは、キョウゴのほうが良い選手という意味ではない」

【動画】冷静な左足フィニッシュ!古橋の60ゴール達成弾 
 さらに、ランバートは「ラーションと同じカテゴリーに含めるのはキョウゴに対してアンフェアだと思う。まだ同じだけの成功を収めていないからだ」と、元チームメイトの栄光の数々を列挙している。

「2003年、ラーションのゴールはセルティックをUEFAカップ決勝に導いた。そしてその試合で彼は2ゴール決めている。バルセロナに移籍してからも、彼はラ・リーガで2回優勝した。チャンピオンズリーグ決勝でアーセナルに2-1と勝利したときも、途中出場から2得点をお膳立てしている。30代になってかなり経ってからマンチェスター・ユナイテッドで優勝に貢献した。ワールドカップで3位になったスウェーデン代表でもプレーしていたんだ」

 ただ、ランバートは古橋を評価していないわけではない。「天性のフィニッシャー」と評し、ラーションのように動きが素晴らしいと賛辞も寄せている。

「批判しているのではない。キョウゴはトッププレーヤーだ。だが、ラーションは別だよ。何もないところからゴールを奪ってくれるのを期待するような選手で、ほとんど頼っていたようなものなんだ」

 古橋がラーションを追ううえで重要なのは、欧州最高峰の舞台での活躍だろう。前節ラツィオ戦で大会初ゴールをあげた古橋は、25日のアトレティコ・マドリー戦でも2戦連続弾を狙う。

 ランバートも「キョウゴがラツィオ戦で初得点をあげたのは良かった」と期待を寄せた。

「アトレティコ戦でもゴールを決めてほしい。セルティックはこの試合で何かが必要だからね」

 驚異的なペースでネットを揺らしてきた古橋は、セルティックでどこまでの存在になれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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