「別格の輝き」「彼がいれば全てが簡単」4分で鮮烈アシストの久保建英をソシエダ番記者が絶賛!マドリー復帰報道は「予想された事態」【現地発】

2023年10月24日 ミケル・レカルデ

マドリーが本当に優秀な選手を手放すはずがないという固定観念

古巣のマジョルカ戦でアシストをマークした久保。(C)Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)はレアル・ソシエダで別格の存在になっている。公式戦5ゴール・3アシストと加入2年目のシーズン、文句なしのスタートを切り、今やラ・リーガで最も決定的な働きを見せる選手の1人だ。

 そんな中、予想された事態ではあるが、再燃しているのが、古巣レアル・マドリーへの復帰報道だ。ソシエダにとってはマーティン・ウーデゴー(現アーセナル)の件で経験済みだ。当初は2年間のレンタルだったのが、1年目のパフォーマンスがあまりにも素晴らしかったため、マドリーは契約を反故にし、1年プレーしただけで復帰させられた。

 その理不尽さは、最近、本人が口にしたコメントからでも明らかだ。

「僕はオランダでの2シーズン半のレンタル移籍を経てラ・リーガに復帰し、少なくとも2シーズンはラ・レアルでプレーする心積もりだった。でもそうはならなかった。ラ・レアルは美しい街を本拠地にする素晴らしいクラブだ。ファンとの結びつきも強い。

 それにバスクの文化はノルウェーのものに似ている。人々は控えめだけど、ひとたび心を許せば、とても愛情深く、見守ってくれる。僕のような選手を仲間の一員として認めてくれる。僕はそんなラ・レアルのすべてが大好きだった。マドリーでベストパフォーマンスを見せることができなかったのは確かだ。次第に出場機会が減少し、しまいには皆無に近くなった。その間、僕もあそこにいるはずだったのにと思いながら、ラ・レアルの試合をテレビで見ていた」

【動画】「魔法」「驚愕レベル」とスペイン大手紙が絶賛!久保がピンポイントクロスで圧巻のアシスト
 タケの加入時、ファンの間で懐疑論が巻き起こったことはこれまでのレポート記事でお伝えしてきた通り。しかしその背景には、タケのレンタル先でのパフォーマンスの良し悪しというよりも、こうしたウーデゴーのようなケースが重なってマドリーが本当に優秀な選手を手放すはずがないという固定観念があった。

 そんな中、インターナショナルブレイク明け初戦でまたしてもタケは決定的な働きを見せた。相手は開幕から調子の上がらないマジョルカ。イマノル・アルグアシル監督はローテーションを採用し、その対象となったタケはベンチスタートとなった。
 

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