「将来的に1-9のようなスコアが増えていく」日本の女子チームにまさかの大敗で中国メディアが嘆き「ますます世界から引き離される」

2023年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きなスコアには本当に混乱している」

WEリーグのN相模原が中国の上海農商銀行女子とトレーニングマッチを実施。9-1で圧勝した。(C)WE LEAGUE

 まさかの大敗に、母国メディアも嘆き、警鐘を鳴らした。

 WEリーグのノジマステラ神奈川相模原は10月21日、トレーニングマッチで中国の上海農商銀行女子と対戦。45分ハーフ×2本のゲームで、前半に2-0、後半に7-1で、9-1の大勝を収めた。

 この一戦を中国メディア『捜狐』が取り上げ、「日本チームに1-9で負けた! 中国と日本の差は拡大中、それは女子サッカーも同じ!」と題した記事を掲載した。

 日本や韓国との代表レベルでの格差に触れつつ、日中の女子クラブチーム同士の対戦に言及。「ご存じのとおり、上海農商銀行女子は、女子スーパーリーグのトップ2レベルのチームだ」と紹介し、こう続ける。

「日本チームとの強化試合だったが、1-9で負けた。このような大きなスコアには本当に混乱している。神奈川相模原の選手たちは高い技術、戦術、連係を見せていた。ゲームを強力にコントロールし、攻撃はスムーズで脅威、守備はタイトで安定していた。対照的に、上海農商銀行女子のパフォーマンスはいくつかの面で若干悪かった」

 もちろん、公式戦ではない以上、結果だけにこだわる必要はない。同メディアも「実戦を通じてチームの競争力を向上させ、既存の問題点を発見して修正し、新しい戦術や選手をテストすることであることを認識すべき」と記す。その意味で、「攻撃では何度かチャンスを作り、ゴールにつなげるにはあまり効率的ではなかったが、ポテンシャルは十分に発揮できた。守備面でも一定の粘り強さと闘志を見せた」と好材料を見出す。
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 悔しい敗戦ではあったが、貴重な経験になったようだ。記事では「この試合は中国女子サッカーの発展にとって前向きなシグナルでもある」と強調する。

「中国女子プロサッカーリーグはこれまで長い間、国家ブランドの長期合宿を容認しており、それがリーグレベルの深刻な低下にもつながっていた。強力なチームとのコミュニケーションやディスカッションを通じて、自分たちの欠点をよりよく発見し、そこから学ぶことができる。

 世界のトップチームとの対決は貴重な財産でもあり、世界に目を向けなければ、ますます世界から引き離されてしまうだろう。中国サッカーは今、外に出る必要がある。そのためにも、招き入れる必要がある。要するに、世界と同調することだ。そうしなければ、将来的に1-9のようなスコアが増えていくだろう」

 アジアの中では、日本や韓国にやや差をつけられた感のある中国サッカーが、今後どのような強化に打って出るか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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