町田に完敗の熊本。残り3試合、主将・平川怜はJ2残留へ「自分たちがポイントを積み上げていく」

2023年10月23日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「簡単に失点しないことが大事」

町田に敗戦も、タイムアップの笛が鳴るまで、キャプテンとしてチームを引っ張った平川。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J2第39節]熊本 0-3 町田/10月22日/えがお健康スタジアム

 FC町田ゼルビアをホームに迎えたJ2第39節。18位のロアッソ熊本は、勝利すれば無条件でJ1昇格を決められる相手に、0-3の敗戦を喫した。

 J2残留に向けて、何としても勝点が欲しかった。だが、得点を重ねるたびに勢いが増す町田に押し込まれ、力負けした。
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 試合後に主将の平川怜が、「試合の入りは悪くなかった。得点を取り消され、そして失点するまでは良い時間だった」と振り返ったように、前半は最終ラインからの細かいパス回しと、相手DFの背後を狙うロングボールを使い分け、何度か町田のゴールを脅かした。

 37分には、田辺圭佑が左サイドから上げたグラウンダーのクロスがそのまま相手ゴールに吸い込まれる。だが、ゴール前でクロスに反応したCF粟飯原尚平のポジションがオフサイドと判定され、得点が取り消されると、44分に先制点を献上した。

 ただ、この試合の中で平川が最も悔やんだのは、2失点目の場面だ。

 1点を失ったとはいえ、前半はゴールの匂いを感じさせた。まだまだ行ける——そんな雰囲気を制される52分の失点。取られた時間帯が悪く、その後は「ロングボールを蹴られて押し込まれて、なかなか守備が上手くいかなかった」(平川)。

 試合終盤は反撃に出るどころか、どこか消極的なプレーが目立ったように思う。平川は「跳ね返す力が足りない」と話し、「失点の仕方は難しい形ではないし、簡単に失点しないことが大事」と表情を引き締める。

 次節の相手は2位の清水エスパルス。もうひとつのJ1自動昇格枠を掴むためには負けられない相手だが、降格圏に沈む21位の大宮アルディージャとの勝点差が「4」の熊本にとっても、負けられないのは同様だ。

 厳しい試合になることが想定されるが、「他のチームのことは考えず、残り3試合は自分たちがポイントを積み上げていくことを意識しないといけない」と前を向いた23歳の若きキャプテンは、チームを残留に導けるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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