「不安との背中合わせで、寝れない日々も...」就任1年目の黒田監督、J1初昇格の喜びを嚙みしめる「町田市43万人、良い報告ができることを嬉しく思う」

2023年10月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「優勝という形で最高の恩返しができるように」

町田を悲願成就へと導いた黒田監督。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 就任1年目で、クラブ史上初のJ1昇格に導いた。

 J2で首位に立つFC町田ゼルビアは10月22日、リーグ第39節でロアッソ熊本と敵地で対戦。この試合に勝利すれば、J1昇格圏内の2位以内が確定する。結果は3-0の完勝。悲願を達成した。
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 試合後のフラッシュインタビューで、黒田剛監督は目に涙を浮かべながら、次のように言葉を紡ぐ。

「この1年間、今日、試合に立った選手たちだけじゃなくて、ベンチ外の選手も含めて、一人たりとも、離脱、脱線することなく、チームの勝利のために、誠実に向き合ってくれた。

 本当にチームのために尽力してくれた仲間たちがこうして今日も、仲間のために走りに走って、J1昇格というところ、町田の歴史を変えるところに、本当に気持ちをこめて戦ってくれた。その感謝の想いでいっぱいです」

 町田の歴史に新たな1ページを刻んだ。

「私は1年目ですけど、これまで本当に長い年月をかけて尽力してきた方々がいるし、町田市43万人、本当に多くのファン・サポーターに見守られながら、この町田というチームは存在していると思うので、そういう方々のために、良い報告ができることをすごく嬉しく思います。まだまだリーグは続きますので、そこでも良いゲームができるように頑張りたい」
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 町田の監督に就任する前は、青森山田高で28年間指導し、高校サッカー界の名将として名を馳せた。プロの監督は今季が初めてだったが、見事に結果を出した。

「日々、不安との背中合わせで、寝れないような日々も続きましたけど、やはり、そういった28年の年月があったからこそ、今年1年のチャレンジができたと思いますし、すべて青森山田の、学園の方々も含めて、感謝したいと思います」

 J1昇格は決めた。次はJ2優勝だ。リーグは残り3試合。2位の清水エスパルスとは勝点8差。次節はホーム最終戦でツエーゲン金沢と対戦する。指揮官は「ここで最高の試合をして、優勝という形で最高の恩返しができるように頑張ります」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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