「重く受け止めている」「本当にマズい」鹿島・鈴木優磨が無冠決定に語った危機感

2023年10月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

神戸に1-3で敗れる

CFで先発するもゴールを奪えなかった鈴木。試合後には想いを語った。写真:滝川敏之

[J1第30節]神戸3-1鹿島/10月21日/国立競技場

 鹿島にとっては逆転優勝へ一縷の望みをつなぐためにも重要なゲームであった。しかし、国立での首位・神戸との一戦は前半で2点のリードを許すと、後半にも失点。試合終盤に松村優太のゴールで1点を返すも、1-3で敗れた。

 これでリーグ優勝の可能性は消滅。試合後にはサポーターからブーイングも飛んだ。

「僕自身は重く受け止めています。タイトルを掲げて(海外から)帰ってきましたが、なかなかそれができないですし、簡単に積み上がるものではないですが、それと同時に本当にマズいと危機感を覚えています」

 試合後にそう語ったのはキャプテンの鈴木優磨だ。

 前半は相手の果敢な守備に押し込まれ、課題としていたサイドからの形で2失点。鈴木も「前半はもったいなかった。正直、見に来てくれているアントラーズファンに申し訳ない、情けない試合をしたなと思います」と振り返る。

 ハーフタイムで3選手を入れ替えて反撃に出たが、勝利は遠かった。

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 昨季途中就任した岩政大樹監督の下でチーム改革を行なっているが、首位を走る神戸との積み上げの差を感じさせられるゲームだったとも言えるだろう。

「首位に立っているチームと勝ち切れないチームのやっているサッカーは違えど、完成度というものを自分は痛感しています。

 カップ戦は別にして、長いリーグ戦を勝ち取るには間違いなくスタイルがないと勝ち続けることはできないですし、そのスタイルはなんなのか、僕自身、模索していますし、チームとしてのバランスだったりは考えさせられます。今日に関しては相手に単純なところで上回られてしまったと感じます」

 今季のリーグ戦は残り4試合。来季の糧にできるか、悔しき敗戦から鹿島がどう立て直すか注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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