「Jリーグが真剣な手段であると示したパイオニアは我々」神戸とアストン・ビラの提携にセルティック専門メディアが見解「タレントを手に入れるのが難しくなるかもしれない」

2023年10月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「トレンドを定めたのが誰かを忘れてはいけない」

日本人選手の獲得でチーム力を向上させたのがセルティックだ。写真:滝川敏之

 ヴィッセル神戸とアストン・ビラは10月19日、戦略的パートナーシップの合意を発表した。

 神戸によると、「若手選手の海外移籍支援や選手育成を含めたパスウェイの構築を筆頭に、指導者養成やクラブ間の人材交流、ユース年代における交流プログラム、チーム編成、スカウト、分析に関わる様々なデータや知見の共有など」、多岐にわたって提携するとのことだ。

 この発表を受け、セルティックの専門サイト『Celts Are Here』は同日、日本サッカー界と英国との橋渡し役のパイオニアは我々だと誇りを表している。

 アンジェ・ポステコグルー前監督が就任してから、セルティックは約2年間で数々の日本人選手を獲得してきた。古橋亨梧、前田大然、旗手怜央はチームに欠かせない存在となっている。ブライトンでブレイクした三笘薫を狙っていたことも周知のとおりだ。

 Celts Are Hereは「ポステコグルーは自分が何をしているのか分かっていた。そして今、サッカー界のそれ以外は追いつこうとしている」と報じた。

「セルティックは先を行っていた。今、ほかは自分が何を見失っていたのかに気づき始めている」

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 さらに、同メディアは「より多くのクラブがJリーグに気づくようになれば、セルティックは将来的にタレントを手に入れるのが難しくなるかもしれない。彼らが今後も日本を見るのであれば、の話だが」と続けている。

「アストン・ビラの新たなパートナーシップは賢明な手ではあるが、現在のトレンドを定めたのが誰かを忘れてはいけない。セルティックがパイオニアであり、強化を狙うクラブにとってJリーグが真剣な手段であると示したのだ。競争は激しくなっていくかもしれない。だが、称賛すべきことは称賛すべきだ。最初に飛躍を遂げたのはセルティックなのだ」

 もちろん、Jリーグの選手を獲得してきたのはセルティックだけではない。だが、直近のグラスゴーでの日本人選手の活躍が、特に英国での注目度を高めたことも確かだろう。

 今後、セルティックやプレミアリーグとJリーグ、日本サッカー界の関係がどのように深まっていくのか注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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