さすらいのストライカー山岸祐也が語る福岡愛!ルヴァン杯決勝では「エンブレムの上に星を」

2023年10月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「決勝に行って満足じゃない」

今季の公式戦で13ゴールを記録する山岸。エースとして、決勝での活躍も期待される。写真:福冨倖希

[ルヴァンカップ準決勝・第2戦]名古屋グランパス 0-1 アビスパ福岡/10月15日/豊田スタジアム

 アビスパ福岡は10月15日、ルヴァンカップ準決勝の第2戦で名古屋グランパスと敵地で対戦。1-0で勝利を収め、2戦合計2-0でクラブ初の決勝の舞台へ駒を進めた。

 エースストライカーの山岸祐也は、「率直に嬉しいです」と喜び、心境を明かす。

「アビスパはシゲさん(長谷部茂利)が監督になって、J2からJ1に上がり、5年周期(編集部・注/福岡は2001年にJ2へ降格して以降、5年周期で4度、J1に昇格し、翌年に降格するサイクルが続いていた)が終わり、いろんなクラブの歴史を塗り替えてきたなかで、また決勝という新たな歴史を作っています。ただ、そこで満足しちゃいけない」

 福岡では野球のソフトバンク人気も高く、サッカーはやや押され気味。そんな状況を一変させるチャンスだと意気込む。

「今、アビスパがすごく有名になれる時だと思うし、今年で3年間、J1にいて、少しずつステップアップしてきて、決勝というタイトルを争うところまで進めました。こんなチャンスはサッカー人生においても、そんなに多くないと思うし、決勝に行って満足じゃない。優勝をしっかり目ざして、頑張っていきたい」
【PHOTO】悲願の初タイトルに向けて敵地・豊田スタジアムに集結したアビスパ福岡サポーター!
 そんな想いを抱くきっかけは、自身をJ1仕様へと成長させてくれたチームへの恩義もあったようだ。

 16年にJ2の群馬でプロキャリアをスタートさせた山岸は、その後、岐阜、山形と渡り歩き、20年の10月に当時J2の福岡へ移籍した。昨夏には他クラブからのオファーもあったが、残留を決断し、今季で4年目を迎えた。

「愛着もありますし、福岡、めちゃくちゃ大好きですよ。J2時代の10月に福岡に移籍して、その移籍自体も難しかったし、去年は他のチームからオファーをもらって。

 それでも、福岡はチームとしてもすごく成長してる時だと思うし、個人としてもすごく成長できてると肌で感じているんで。チームも個人もお互いに上手く成長してきていて、良い時期を迎えていると思っています」

 だからこそ、その証を残したいと言う。

「アビスパのエンブレムの上に星を付けるところを、決勝で、大勢のサポーターの前で披露したい」

 11月4日の浦和との大一番で、クラブ史に残るゴールを決められるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

【厳選ショット】ウェリントンのゴールで逃げ切り、決勝進出!目指すは悲願の初タイトル!|ルヴァン杯準決勝第2戦 名古屋0-1福岡

「ガキみたいなこと言いますけど」名古屋復帰の前田直輝、悔しさのあまり…「僕が加入してから勝ててない」

かなり長いVARとの交信→OFR→PK取り消し後、永井謙佑が猛抗議。その理由が想像と違った「チェックしちゃうと…」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事