新設3年目のチームを初優勝に導いた主将、近賀ゆかりが感慨「責任は感じていた」【WEリーグ杯】

2023年10月15日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

S広島Rは2021年に新設

クラブの初戴冠に歓喜の近賀。写真:鈴木颯太朗

 サンフレッチェ広島レジーナは10月14日、WEリーグカップ決勝でアルビレックス新潟レディースと等々力陸上競技場で対戦。0-0で突入したPK戦を4-2で制し、初タイトルを掴んだ。

 S広島Rは、2021年に発足した3年目のチーム。WEリーグに初期メンバーとして参加すべく、J1のサンフレッチェ広島の女子チームとして新設された。

 大学や高校からの新卒選手も少なくないなか、発足当初からチームを牽引してきたのが、2011年になでしこジャパンで世界制覇を経験するDF近賀ゆかりとGK福元美穂だった。

 決勝の舞台でも、64分まで精力的にピッチを駆けまわった39歳のキャプテン近賀は、チームのここまでの歩みを、次のように振り返った。

「まず、成長しなきゃいけない、土台を作らなきゃいけないと思っていて。(チームがゼロから)始まったところから、ただ成長するだけでは意味がないなと思っていて。やっぱり、プロリーグ、プロチーム、プロ選手なので、結果が必ず伴わなければいけないと...」

 少し言葉に詰まりながらも、こう続ける。

「このチームに何かをもたらさなければいけないという責任は感じていたので、それをどう伝えたら良いのかっていう部分は、すごく悩みました。

 今日の試合を見てもらったら、分かると思うんですけど、本当に勝負に対して誰ひとり、手を抜くことなく、最後まで走り続けて、勝ちへの意欲が見えていた。こうやって結果が出て成長のステップを踏めたなと」
【PHOTO】WEリーグカップ優勝!歓喜に沸いたサンフレッチェ広島レジーナサポーター!
 さらに近賀は、「このクラブの女子チームへの本気度を感じますし、私たち、こういうクラブがWEリーグや女子サッカーを引っ張っていくようなクラブになっていかなきゃいけないなとすごく感じていて。

 そういう意味でも、やっぱりタイトル、結果っていうものが必ず必要になってくると思っていたので、今日こうやって結果が出たことにすごく安心しました」と、胸をなで下ろした。

 ひとつ壁を乗り越えたS広島Rは、11月から始まる3季目のWEリーグで、また新たな一歩を踏み出す。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

【厳選ショット】まさに激闘。PK戦制し創設3年目で初優勝!等々力の地に歓喜沸く!|WEリーグカップ決勝 S広島R0(4PK2)0新潟L

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