「上手く行き過ぎているとは思わない。これが自分たちの実力」遠藤航が破竹の5連勝に冷静な見解。その背景にある“高い目標設定”

2023年10月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「今は力をシンプルに出せている」

高い目標を設定している効果について語ってくれた遠藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表の勢いが止まらない。6月15日にエルサルバドルを6-0、同20日にペルーを4-1で下すと、9月9日にアウェーでドイツをこれまた4-1で粉砕。その3日後にトルコを4-2で破り、10月13日にはカナダに4-1と破竹の5連勝を飾っている。しかも、その間の総得点は22ゴール。いずれも4点以上奪っており、上手くいき過ぎている感もある。

 そこで、キャプテンの遠藤航に訊いてみた。「6月から上手くいき過ぎているとの見方もできますが、遠藤選手の感覚は?」と。

キャプテンは実に落ち着いたスタンスで答えてくれた。

「上手く行き過ぎているとは思わない。これが自分たちの実力だと。今は力をシンプルに出せているだけです。別にこれでみんなが満足しているかと言えばそうではないし、ワールドカップ優勝と目標設定を高くしていることがすごく大事だと考えています」

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 ワールドカップ優勝という目標設定については「あまり深く考えていない」。大事なのは「それを提示したこと」だと遠藤は言う。

「それをみんなで考えて、ピッチで表現できているか。いずれにしても、日本が新たな方向に行っているのは良いことです。(気になるのは)結果が出なくなった時に『なんか言われそう』というぐらいですかね(笑)。常に修正する部分はありますし、(11月のワールドカップ)2次予選で相手のレベルが下がって戦い方が変わると思いますが、基本的に自分たちに矢印を向けたいです」

 遠藤航はあくまで冷静だ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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